観光・世界遺産に関する特別委員会での質疑 平成28年3月8日(火)

アメリカからの観光誘客について

大和委員
群馬県の外国人宿泊者の内訳で、アメリカが6%の8千5百人ということである。北関東3県を比較すると、栃木県では2万7千人が、茨城県では1万3千人が宿泊しているが、アメリカ向けのてこ入れをすると多少数字が上がってくると思うがどうか。

福田観光物産課長
外国人観光客の場合、一般的には初来日では東京~京都~大阪のいわゆるゴールデンルートを訪れ、本県への来訪は2回目以降となる。東アジアやASEAN諸国に比べると、アメリカは遠距離移動になり再来日の割合が低く、当県単体で費用対効果を考えると取組は難しいが、今年度は北陸新幹線沿線地域連携により、アメリカからメディアを招請し本県の観光情報を発信した。平成28年度も継続して実施を予定している。

外国人観光客の受入体制整備について

大和委員
海外の方を受け入れるのに体制整備が重要だと思うが、28年度の本県の具体策があれば伺いたい。

福田観光物産課長
「外国人観光客受入マニュアル」を改訂し、宿泊施設や商業施設等において、接客する方が使いやすい実践的なものを整備したいと考えている。具体的には、指さしで会話できるシートや、コピーして使える施設内の案内表示等を考えている。

山の日やぐんま百名山等を活用した観光振興について

大和委員
今年から山の日が国民の祝日になり、また、ぐんま百名山は公募により平成15年に選定が終わったと聞いているが、これらを活用した観光振興についてどのように考えているか。また、山梨県にも百名山があり百名山手帳の作成や登頂証明書の発行に取り組んでいるが、群馬は考えているのか。さらに、ぐんま百名山で統一標識を作った方がよいという県民の声があるがどうか。

福田観光物産課長
近年の登山ブームや外国人観光客の増加を背景に、山岳を観光資源として活用し、誘客を図ることは重要と考えている。一方で、本県の山岳遭難事故は増加していることから、「山のグレーディング」の作成に取り組むこととしており、安心して楽しめる登山の観光情報発信に取り組みたい。

松下自然環境課長
手帳の作成や登頂証明書の発行、統一標識の設置については、観光部局と相談しながら、土地所有者との調整や維持管理などの課題、登山者の安全面などを考慮し検討したい。

田島弥平旧宅周辺の道路標識設置について

大和委員
県道綿貫篠塚線世良田交差点付近と国道17号バイパス「おかべ道の駅」付近への道路標識設置の進捗状況はどうか。

生方道路管理課次長
県道綿貫篠塚線世良田交差点付近及び、新たに国道354号の交差点にも標識を設置することとし、今週中には完了する予定である。国道17号バイパス「おかべ道の駅」付近の案内標識については、設置に向けて引き続き大宮国道事務所に働きかけてまいりたい。