総務企画常任委員会県外視察

総務企画常任委員会県外視察
期間 平成27年9月1日(火)~3日(木)

視察先 長崎県立大学シーボルト校

目的 公立大学法人化について研修
*平成17年に長崎県公立大学法人を設立し、新長崎県立大学は、平成20年 旧長崎県立大学と県立長崎シーボルト大学が統合されて出来た。この背景には、大学が少子化による経営環境の変化や地域を担う人材育成や地域貢献などがより求められているためである。当大学は、平成28年には3学部7学科から5学部9学科に、学部・学科再編成も予定している。再編パンフレットを拝見し、学科ごとの内容が明確化され志望する学生にとって、分かり易くいものになっていると感じた。先方担当者の説明や質問で確認できた事項として、法人化のメリットとして、①中期目標、中期計画及び年度計画の策定による教育面・業務面の目標の明確化 ②就職率向上(目標文系90%→97%達成、目標理系95%→100%達成)③特許数の増加 ④外部資金獲得(研究助成金など)の増加 ⑤統合した効率化(教員数156名→140名、重複している授業の絞り込み、外部委託などで、統合前20億円の支出が15億円に圧縮)など確認できた。一方、事務量が増えたデメリットもあったようだ。本県も県立女子大学と県立県民健康科学大学の法人化検討委員会の報告書が、出ている状況。学んだことを参考としたい。

視察先 長崎県島原市 雲仙復興事務所

目的 火災災害及び災害復旧の対策の参考とするため
*事務所にて、平成3年の普賢岳噴火以降の災害の経過を学ぶ。その後、大野木場監視所(砂防みらい館・旧大野木場小学校被災校舎)にて、現地見学とビデオを視て、火砕流・土石流の破壊力の恐ろしさを痛感する。噴火による災害は、各地で異なってことも学んだ(本県 浅間山噴火で考えられる土石流は、冬季雪が積もっているところに火山噴火物が落ち、雪を溶かしながら進行するケースが想定出来るとのこと)。

監視モニター前にて撮影

 

視察先 熊本県庁

目的 ①県民総幸福量に関する調査の取組みを学ぶ
②熊本地域の地下水の現状・課題を学ぶ
*①熊本県の取組の基本方針として『幸せ実感くまもと4カ年戦略』を策定しており、各種施策を展開しているが、実効性確保の一環として、「県民総幸福量」調査を平成24年度から行っている。担当者の説明から、幸福とは経済的なものだけでなく、夢や誇りといった要因が高いとのことが理解出来た(つまり、夢や誇りを持てる群馬県にすること)。また、データを活用し、具体的な施策に落とし込んで行く重要さを学んだ(数値の活用)。
②地下水保全に関する経緯や具体的な事業展開(水田オーナー制度・ウォターオフセット事業)を学んだ。

視察先 熊本県人吉市 人吉城歴史館と国宝『青井阿蘇神社』

目的 日本遺産「相良700年が生んだ保守と進取の文化~日本でもっとも豊かな隠れ里―人吉(ひとよし)球磨(くま)~」の認定を活かした地域活性化の取組について学ぶ
*文化庁は、地域の活性化を図るべく、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産」として認定する制度を平成27年度創設し、本県の「かかあ天下―ぐんまの絹物語―」を含め18件を本年4月に認定した。その中の1つとして「相良700年が生んだ保守と進取の文化~日本でもっとも豊かな隠れ里―人吉球磨~」があり、熊本県内で唯一の国宝である「青井阿蘇神社」や「人吉城跡」などを含む41の文化財により構成されている。今回は、その流れが分かる施設として「人吉城歴史館」と、国宝「青井阿蘇神社」を訪問した。人吉球磨は、人吉市(3.4万人)と球磨郡9町村(5.5万人)に点在している文化財群であり、ある一定の範囲(人吉藩の領有)にある。そういった意味では、回遊性や連携が容易であると感じた。一方、本県―ぐんまの絹物語―は、12文化財で群馬県(代表)・桐生市(6)・甘楽町(3)・中之条町(2)・片品村(1)と広域になる。回遊性を高めやストーリーを分かり易く伝える手法を考えて行かなければと感じた。このことは、本県の世界遺産である「富岡製糸場と絹産業遺産群」も同様であると思う。

青井阿蘇神社

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