こども未来・県民総活躍に関する特別委員会での質疑 平成28年6月13日(月)

貧困世帯の学習支援について

大和委員
募集の学年と募集方法はどうか。また、どのような人が支援員をするのか

平井健康福祉課地域福祉推進室長
生活保護世帯や生活困窮世帯の中学生を対象としている。募集方法は、まず生活保護のケースワーカーを通じて直接依頼し、就学援助受給世帯や児童扶養手当受給世帯に対しては、町村の協力により案内を配布したい。民生委員にも該当者がいれば紹介していただくよう依頼している。支援事業はNPO法人に委託して行う予定だが、教員OB、社会福祉士等の有資格者、学生ボランティアに支援をしていただく予定である。

大和委員
町村をまたいで通うことは可能か。

平井健康福祉課地域福祉推進室長
区域を分けているが、その範囲内であれば通うことはできる。

大和委員
前橋市、伊勢崎市は同様の事業を実施しており、各地域には学習支援を行うNPO法人がある。これらの団体と意見交換する場はあるか。

平井健康福祉課地域福祉推進室長
これまでも各団体が主催する勉強会等に参加して意見交換しており、引き続き様々な機会を捉えて行って参りたい。

放課後児童クラブについて

大和委員
県内の設置数と利用者数の推移はどうか。

福田子育て・青少年課長
平成28年5月1日現在の市町村照会による速報値となるが、放課後児童クラブは508支援単位で利用登録人員21,081人である。

大和委員
待機児童の推移はどうか。

福田子育て・青少年課長
平成27年5月1日現在の放課後児童クラブの待機者数は80人で、平成26年5月1日現在の待機者数は12人であった。待機児童数が増加したのは、児童福祉法改正により、放課後児童クラブの対象児童の年齢が、おおむね10歳未満までから小学校6年生までに拡大したことによるものである。

大和委員
待機児童について、月が進むと待機の解消が図られているが、解消方法について伺いたい。

福田子育て・青少年課長
放課後児童クラブは市町村が実施する事業なので、市町村が対応策を考えている。夏休み期間だけ待機児童が増えるところもあるが、調整等、色々な解消方法で市町村ごとに対応している。昨年度の待機児童80名については、年度内に解消したと聞いている。

大和委員
夏休みに利用希望者が増えると思うが、県はその状況を把握しているか。

福田子育て・青少年課長
市町村事業ということで、市町村が状況を把握して県に情報を上げてこないとわからず、県から聞くことはない。

大和委員
夏休み期間中の待機児童数把握について、市町村へ確認すべきと考えるがどうか。

福田子育て・青少年課長
県独自で行うことになるが検討していきたい。

放課後等デイサービスについて

大和委員
県では窓口が障害政策課になると思うが、教育委員会や放課後児童クラブなども関係している。部署がまたがっているが、どのように連携しているか。

岡部障害政策課長
教育委員会では、特別支援学校の教員を対象とした研修会で放課後等デイサービスの概要説明を行っている。平成27年4月に国が定めた「放課後等デイサービスガイドライン」で、事業所から積極的に情報提供して、関係機関や保護者等と連携を深めるよう示されている。事業所側に対して、積極的に地元関係機関と連携を深めるように指導したい。

大和委員
放課後等デイサービスと放課後児童クラブの併用は可能か。

岡部障害政策課長
併用は可能である。どこで支援を受けるのがふさわしいのか支給決定する市町村が決めるため、十分相談した上で決めていただければと思う。

大和委員
支給決定がない場合、単発利用は可能か。

岡部障害政策課長
正式な利用には支給決定が必要だが、体験利用や見学であれば可能と考える。