環境農林常任委員会での質疑 平成30年6月11日(月)

◆大和勲 委員
地理的表示保護制度、いわゆるGI制度について伺いたい。登録の利点は何か。

◎新井 ぐんまブランド推進課長
地理的表示保護制度では、権利侵害に対して、国が取締りを行うため、生産者団体等に訴訟等の負担がない。また、生産地や品質等の基準も併せて登録されることも、他の商標登録制度と大きく異なる利点である。

◆大和勲 委員
制度の課題は何か。

◎新井 ぐんまブランド推進課長
課題としては、申請要件として生産地の範囲や、生産方法などのルールが定まっていなければならないことである。概ね25年間、生産が継続されていることが求められる中で、生産地の範囲やルールを過度に厳格にすると、他の地域の生産者を排除することにつながりかねないため、関係者の合意形成が難しい。

◆大和勲 委員
全国的な登録状況はどうか。

◎新井 ぐんまブランド推進課長
最新の状況で、全国で62の名称が登録されている。

◆大和勲 委員
本県での現状はどうか。

◎新井 ぐんまブランド推進課長
国の支援窓口であるサポートデスクと連携し、主に伝統作物の生産者や地域の関係者などに情報提供を行ってきた。複数の団体が申請、もしくは申請準備に至っているところであるが、現在のところ本県においては公示、登録の実績はない。

◆大和勲 委員
次に、旧境町トレーニングセンターについて伺いたい。現状と今後の利活用についてどうか。

◎吉野 農政課長
高崎競馬廃止後、競走馬の育成事業を行う境共同トレーニングセンター株式会社に土地・建物の一部を単年度契約で貸し付けている。
高崎競馬廃止から十数年が経過し、施設も老朽化していることから、県としては、地元の伊勢崎市、地権者等の意向を踏まえ、今後の利活用について検討していきたいと考えている。

◆大和勲 委員
地権者の意向が大切であるが、27年には、伊勢崎市境進出企業連絡協議会から県に対し、境北部工業団地の拡張整備の要望書も提出されていることから、今後も情報提供をお願いしたい。