厚生文化常任委員会での質疑 平成30年3月12日(月)
◆大和勲 副委員長
魅せる群馬の文化応援事業について、具体的な内容について伺いたい。また、募集チラシの配布はいつ頃になるのか。
◎田子 文化振興課長
平成30年度、平成31年度の複数年度の支援を可能とし、それ以降も継続して実施してもらえるような大規模な事業で、規模が大きくなった中之条ビエンナーレをイメージしている。市町村や文化団体が行う取組で、「東国文化=群馬」のイメージを定着させる取組や地域の文化資産を活用し県内外に魅力を発信する取組を対象とし、補助率は2分の1以内、2年間で1件あたり500万円で、全体で4件程度を想定している。
募集チラシは、議決後の3月下旬に作成し、募集を開始し、市町村への説明会も行いたい。
◆大和勲 副委員長
伊勢崎市では、伊勢崎銘仙を活用したファッションショーや展示会などを行っている。このような取組も対象になるのか。
◎田子 文化振興課長
地域の文化資産を活用し、県内外に魅力を発信する取組であれば、対象となる可能性はある。
◆大和勲 副委員長
戦略的文化芸術創造について、平成30年度の事業計画に今から事業を追加できるのか。平成31年度以降もこの事業を実施するのか。
◎田子 文化振興課長
平成30年度は、世界遺産劇場をはじめとした3つの事業を想定している。国の補助制度としては、3年から5年の事業を想定しており、平成32年度のGメッセ群馬のオープンも視野に複数年度の事業を考えている。ただし、国の補助事業の採択については、年度ごとに行われることとなっている。
◆大和勲 副委員長
平成31年度以降の事業には、境町の赤レンガ倉庫での群響のコンサートも検討してほしい。
◆大和勲 副委員長
今年度から外国人への医療通訳者を派遣するコーディネート業務をNPO法人に委託しているが、派遣実績はどうか。
◎星野 人権男女多文化共生課長
今年度の派遣実績は、1月末時点で155件で、昨年度の1.5倍である。言語別では、多い順に中国語41件、スペイン語32件、ポルトガル語26件などとなっており、医療機関別では、多い順に群馬大学医学部附属病院31件、太田記念病院29件、前橋赤十字病院15件などとなっている。
◆大和勲 副委員長
外部委託の成果と課題はどうか。
◎星野 人権男女多文化共生課長
成果は、土日や夜間の受け付けや制度の周知により、利用者が大幅に増加したことである。また、コーディネーターによる通訳技術のアドバイスや派遣後のフォローアップなどにより、より利用しやすく、安心できる仕組みになったと考えている。
課題としては、今後も外国人住民数の増加が予想される中、医療通訳派遣制度を社会全体で支える仕組みづくりが必要である。
◆大和勲 副委員長
医療通訳派遣制度は、誤診が少なくなったり診察時間が短縮されるなど、医療機関にとってもメリットがある。今後は、医療機関や市町村などにも働きかけて、外国人住民が活躍できる体制づくりをしていただきたい。