総務企画常任委員会での質疑 平成27年6月4日(木)

次期総合計画の策定方針等について

大和委員
今後、合計特殊出生率の将来の目標値は明示するのか。

新井未来創生室長
人口の将来展望を描く上で、今後の合計特殊出生率がこうなるであろうということは示させていただくが、国と同様、県民の希望や意向等から技術的に出てくる数値になると思う。ただし、それをそのまま人口目標とするかどうかは今後の検討になる。

大和委員
栃木県では2030年までに合計特殊出生率を「1.9」にするとしており、本県も目標を掲げて取り組んでいく方が建設的だと思うがどうか。

新井未来創生室長
基本的には目標に向かって実施していくのが望ましく、国も指標を設けることを求めているが、国でも人口については目標としていないこともあり、この部分については色々な方の意見を聴きながら丁寧に取り組んでいきたい。

大和委員
アンケート調査で、本県の魅力・強みとして「自然災害の少なさ」が上位に出ているが、客観的なデータはあるのか。

塚越企画課長
一つの見方として、他地域と比べ本県は地震保険の保険料がかなり低く、保険会社等からそれだけ地震の危険性が低いという評価をされているのではないかと考えている。

笠原企画部長
震度4以上の地震の頻度が少ないというデータもあり、これまで大きな被害に結びつく地震が少なかったことから、保険料の低さにもつながっていると考える。

絹文化継承プロジェクトについて

大和委員
プロジェクトの事業内容はどうなっているか。

布施世界遺産課長
「校旗をつくろうプロジェクト」では、小学校で4齢・5齢の蚕を飼ってもらい、できた繭を回収して碓氷製糸で生糸にし、その後、桐生で布にし刺繍をして校旗に仕上げる。また、「地域の絹の歴史を調べるプロジェクト」では、中学生に地域の絹文化、歴史を調べてもらう。なお、両プロジェクトの学習発表会を開催する予定である。

大和委員
全ての小・中学校で実施するのか。

布施世界遺産課長
希望制であり、小学校は四十数校が参加、中学校の参加は1桁台である。

職員提案について

大和委員
26年度の提案状況及び採用状況はどうか。

塚越企画課長
「特定テーマ」に163件、「自由テーマ」に42件の提案が提出された。提案は、担当部局で審査を行い、事業として「採用」が6件、「趣旨を生かして実施」が3件、すぐにはできなくても「今後検討」していくとしたものが151件、「実施困難」としたものが38件となっている。

大和委員
今年度の特定テーマは何か。

塚越企画課長
第一弾として、地方分権等の2件の募集を行い、現在、第二弾として各部局からテーマ募集を行っている。また「政策プレゼン」のテーマについても、今年度は職員から募集することとし、プレゼンするアイデアも職員提案の特定テーマとして募集を行うこととしている。

大和委員
提案数が少ないと思うが、人事考課や報償など提案数を増やすための考えはあるか。

塚越企画課長
「増やす」という観点で、政策プレゼンのテーマを特定テーマとして募集することとしたところであり、職員の政策形成能力の向上、県行政の効率的な運営のための重要な方策として、職員提案制度、各職場におけるPDCAサイクルによる事業の見直し、政策プレゼン、政策形成研修などを相互に関連させながら実施している。良い提案には「企画部長賞」を授与しており、対象範囲を広げることで意欲喚起を図ってきた。さらに、知事から表彰する「業績職員等表彰」等により、職員提案に限らず、良い提案・事業・成果について顕彰している。

大和委員
表彰はどのような形で行っているのか。

塚越企画課長
「企画部長賞」は、主管課・振興局からなる企画会議で審査し、その場で表彰している。「業績職員等表彰」は、正庁の間において県幹部の前で知事自らが表彰している。