議会 一般質問9月27日
議会 一般質問9月27日 大和勲 |
〇大和 勲議員 皆さん、こんにちは。自由民主党、伊勢崎市選出の大和勲でございます。 初当選以来2回目の一般質問の機会をいただき、感謝申し上げる次第であります。また、本日は、前回よりも増して多くの後援会の皆様に来ていただき、感謝申し上げるとともに、テレビからも、きっと多くの皆さんが声援を送っていただいていると思います。本日の一般質問は、県版総合戦略、基本目標1から3を中心に一般質問をしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) 企画部長、お願いします。 |
■1の質問 |
〇大和勲 議員 まず最初に、本年3月に策定された「群馬県版総合戦略~人口に挑む、ぐんまのちから(戦略)~」についてお伺いします。これが総合戦略になっております。この総合戦略は、本格的な人口減社会を迎え、今後も人口減少と人口の構成の変化が見込まれるとともに、国際社会の中での競争や情報、通信技術の劇的な進歩が予測される中、群馬の未来を創生していくために3つの基本目標を掲げ、それを達成するために具体策を示したものであります。 そこで、基本目標1であります「群馬で暮らし始めたくなる」について、大きく2点お尋ねします。まず(1)移住促進について伺います。 総合戦略には、本県は、東京から100キロ圏という恵まれた立地を活かし、平日は都心で、休日は県内で過ごすなど2つの生活拠点を持つライフスタイルや、東京通勤、居住、豊かな自然を味わえる山村暮らし、自然と利便性が両立する地方都市暮らしなど様々なライフスタイルを提案し、移住を促進するとあります。そこで、(1)として、県は平成27年から、東京有楽町駅前にある東京交通会館内に「ぐんま暮らし支援センター」を開設するなど移住促進に取り組んでいますが、移住相談件数はどのように推移し、どのような相談が多いのかまず伺いたいと思います。〇向田忠正 企画部長 移住相談の状況についてお答えいたします。 移住希望者から本県の移住相談窓口や移住相談会に寄せられました相談件数は、平成25年度が114件でございました。平成26年度は207件でございましたけれども、「ぐんま暮らし支援センター」を開設するなど、本格的に移住促進の取り組みを始めた昨年度は651件と大幅に増加をしております。今年度につきましても、4月から8月までの5カ月間で278件と、昨年度とほぼ同様に推移をしております。 また、「ぐんま暮らし支援センター」や移住相談会には、幅広い年齢層の移住希望者が相談に訪れております。そこにおける相談内容でございますけれども、農業や林業への就業、あるいは一般企業への就職など仕事に関するものや住まいに関するもの、地域の生活環境に関するものなど非常に多岐にわたっておりまして、中でも仕事や住まいへの関心が高い状況となっております。 〇大和勲 議員 今、答弁から、平成25年度と比較して26年度は6倍と高い伸びがあるのはわかりました。また、移住して生活するためには、仕事を見つける、いわゆる就職相談が多いということもわかりました。 〇向田忠正 企画部長 「ぐんま暮らし支援センター」におきましては、本年7月に各県の移住相談窓口が入居しております、「ふるさと回帰支援センター」の移転・増床に合わせまして、本県専用の相談ブースを新設するとともに、これまでの移住相談員に加えまして、新たに就職相談員を設置するなど本県専属の相談員を3名に増員し、移住に関する暮らし全般の相談だけでなくて、就職相談にもワンストップで応じることができるよう機能を拡充したところでございます。 〇大和勲 議員 私も、移転前と移転後の「ぐんま暮らし支援センター」を視察させていただきました。 〇向田忠正 企画部長 移住を促進していくためには、移住者を受け入れる地域の皆様、その御理解と協力というのがもとよりでございますけれども、市町村の取り組みというのは非常に重要であるという認識を持っております。このため県では、市町村に参加をしていただいて移住相談会を開催しているほか、各市町村の移住支援施策などを移住希望者に向けてホームページや冊子などを通じて発信しているところでございます。 〇大和勲 議員 ありがとうございました。私も今の相談員さんから話を聞きまして、今日も来ていますけれども、地元の伊勢崎市議会の方に伝えまして、6月の一般質問で取り上げていただきました。 〇大和 勲議員 次に、1の(2)として、外国人児童・生徒の就学状況についてお尋ねします。 そこで、今回はまず(1)として小中学校の編入についてお伺いしたいと思います。 〇笠原 寛教育長 小中学校におきます外国人児童・生徒の編入の対応についてでございます。 〇大和 勲議員 答弁ありがとうございます。基本的には認められていることをやっていただいているということでございます。一方で、例えば中学3年生の場合は、相談に来て断わられれば申請をしないというようなことも考えられると思いますので、そのようなことはないかと思いますけれども、ぜひ市町村のほうの様子も確認しながら、また、県がコーディネートの立場だということでございましたので、しっかり情報収集をしていただいて、各市町村がなるべく足並みがそろうような御支援をいただきたいと思います。 続きまして、(2)の質問に移りたいと思います。公立高校入試での外国人生徒に関する規定についてお尋ねしたいと思います。 〇笠原 寛教育長 公立高校入試の関係のお尋ねでございます。 〇大和 勲議員 答弁ありがとうございます。前向きに検討いただけるということで理解をさせていただきました。 〇笠原 寛教育長 県教育委員会と市町村教育委員会、またNPO法人等との連携についてでございますが、外国人児童・生徒の受け入れに関しまして、東毛地域など外国人が多く集まります地域と少ない地域では大きく状況が異なりますことや、外国人の国籍や文化的背景の多様化が進んでおりますことから、県教育委員会とそれぞれ地域の教育を受け持っていただいております市町村教育委員会が連携いたしまして、さらにはNPO法人などの関係者を交えて情報交換を行いながら取り組んでいくことが極めて大事なことだと認識をしております。県教育委員会では、日本語指導担当教員を特別に配置する際には、地域や学校の実態等につきまして、市町村教育委員会と十分に情報交換を行うなどの連携を図っておるところでございます。 〇大和 勲議員 答弁ありがとうございます。いろいろな部署と連携をしていただいているということでございます。今話があったように、なかなか県内でも地域格差があって、伊勢崎、東毛には外国人の児童・生徒さんが多いということで、また先進事例を紹介しているということでありました。NPO法人さんのほうも積極的に市町村、また県の教育委員会さんと交流をしながら、この支援については取り組みたいというような意見も聞いておりますので、ぜひ今後も連携をしていただいて、外国人の児童・生徒が学校に転入やまた教育ができるような体制づくりをお願いしたいと思います。教育長、どうもありがとうございました。 |
■2の質問 |
〇大和 勲議員 次に、基本目標2の「群馬に住み続けたくなる」についてお伺いします。 総合戦略には、群馬に住み続けたくなるためには、仕事をつくる必要があり、県内の第1次から第3次産業まで、本県ならではの各産業の強みと特性を活かし、経済、雇用を支えている様々な既存産業の発展を目指すとあります。また、それを達成するための取り組みが記載されており、実施していくことが求められております。そこで、(1)として、ものづくり立県の推進のための県内中小企業への支援についてお伺いします。 ものづくりにおいては、県内経済を下支えする中小企業の受注確保や販路拡大を県が支援することが重要だと思います。去る8月に富山県で開催された「ぐんま新技術・新工法展示商談会in不二越」を視察させていただきました。展示会では、群馬県内各地の優れた技術を持つものづくり中小企業が多数参加し、日本を代表するロボット、機械装置メーカーであります株式会社不二越さんを相手に熱心な商談を繰り広げておりました。こうした展示商談会は、平成20年度にトヨタ自動車との間で行ったものが最初と聞いておりますが、これまでの取り組みの成果についてお伺いします。 〇塚越正弘産業経済部長 県内中小企業への支援についてお答えいたします。 〇大和 勲議員 答弁ありがとうございます。展示商談会の成果が非常にあったというような答弁であったと思います。 〇塚越正弘産業経済部長 参加企業を対象といたしましたアンケート調査によれば、「売り上げや取引拡大につながった」との声のほか、「担当部門との接点ができた」、「提案を通じて社員のモチベーションが向上した」、「プレゼンテーション能力が高まった」など、総じて前向きな評価が多かったところでございます。今後の対応につきましては、技術をベースにした商談会では常に課題解決やコスト削減に向けた新たな提案が求められるため、引き続き研究開発補助金による技術開発や産業技術センターにおける共同研究などを通じて、各社の技術力、提案力の向上を支援していきたいと考えております。また、従来、マッチングの相手方は大手企業の購買部門が中心でございました。設計や開発段階から関わることで、より具体的、効果的な提案につながることから、今後は、これら設計や開発部門に重点を置いた手法も取り入れていきたいと考えておりまして、来年1月にビエント高崎で実施いたします「ものづくりフェアinぐんま」に早速活かしてまいりたいと考えております。今後も県内中小企業のニーズを十分踏まえ、相手方企業やマッチング分野を絞ったうえで、より確度の高い商談となるよう、産業支援機構とも連携してしっかり対応してまいりたいと考えております。 〇大和 勲議員 中小企業さんからおおむね非常に評価が高かったということでございます。私も、今話があったように1月に「ものづくりフェアinぐんま」があるということですので、また顔を出して勉強もしていきたいと思っております。 次に(2)として、販路拡大における情報発信についてお伺いします。 〇塚越正弘産業経済部長 販路拡大における情報発信についてお答えいたします。 〇大和 勲議員 答弁ありがとうございます。今部長のほうから、ぐんま新商品購入推進事業等々があるということでありました。我々も積極的に地元の企業さんを回ってそういうニーズを酌み取りながら、また執行側にもつなげていきたいと思いますし、中小企業の商売が繁盛するように努めていきたいと思います。どうもありがとうございます。 |
■3の質問 |
〇大和 勲議員 次に、基本目標3「群馬で家族を増やしたくなる」についてお伺いします。 総合戦略では、結婚、妊娠・出産、子育てなどライフステージに合わせて若い世代の理想を実現し、家族の形成を支援するとともに、安心して子育てできる環境をつくるとあります。そこで、(1)の家族を増やしたくなるイメージづくりについてお伺いします。 今、新聞やテレビを見ると、結婚すると時間的制約を受けるとか、保育園の待機児童の問題や子どもへの虐待など、後ろ向きの報道が多く見受けられます。もちろんこのような問題に対応することは重要でありますが、もう少し結婚や子育てに対する明るいイメージやすばらしさを伝えていくことが家族を増やしたくなる取り組みと考えますが、県では、家族を増やしたくなるイメージづくりにどのように取り組んでおり発信しているか、お伺いしたいと思います。〇中村弘子こども未来部長 家族を増やしたくなるイメージづくりについてのお尋ねでございますが、議員御指摘のとおり、結婚や妊娠・出産、子育てについて、今の若者の間ではマイナスのイメージや漠然とした不安感があるように感じております。それらを払拭するためには、まずは正確な情報を発信するとともに、家族を増やすことは大変なこともあるけれども、それ以上に大きな幸せを感じることができるという前向きなメッセージを伝え、社会全体で結婚や子育てを応援する機運醸成を図っていくことが大変重要であると考えております。 このため県では、群馬県結婚・子育て応援ポータルサイト「ぐんまスマイルライフ」を今年の4月から開設いたしまして、結婚から妊娠・出産、子育て、青少年育成まで、あらゆるライフステージに応じた各種の情報を一元的に発信しているところでございます。具体的には、男女の出会いの場を提供する婚活イベントやセミナーの情報、妊娠・出産に係る医学的な知識に関する情報、また、子育てに関する相談窓口やお出かけ情報など、県民が求める様々な情報をアニメ動画なども活用してわかりやすく発信しており、開設からのアクセス件数は、この5カ月間で42万件を超えております。 また、学生などの若者や子育て中の御夫婦などに対して、結婚や子育てのすばらしさを伝えるため、今後、芸能人をゲストに迎えたフォーラムやラジオ番組の放送等も予定しております。さらに、来月の3日からは、全国初の取り組みとなります「ぐんま結婚応援パスポート事業」を始めることとしており、子育て家庭を応援する「ぐーちょきパスポート」とあわせて、市町村や民間企業などの知恵や力をお借りしながら、群馬で家族を増やしたくなるよう、社会全体で結婚や子育てを応援する機運の醸成を図っていきたいと考えております。 〇大和 勲議員 答弁ありがとうございます。様々な取り組みをしていただいて、家族を増やしたくなるイメージづくりに取り組んでいただいて大変ありがたく思っております。本日、今日会場にも来ておりますけれども、伊勢崎で若いお母さん方が子育てをしているダイアさんというグループがありまして、このグループは非常に若いお母さんなんですけれども、子どもと一緒に活動していて、非常に礼儀も正しくて、またイベント等々を開くと3,000人ぐらいの子どもたちとお母さんが来る。そういった活動をしている方もいますので、ぜひポータルサイトで、こういった方々がいますので、生の声も紹介していただければというふうに思います。誠にありがとうございます。 続きまして、(2)に移りたいと思います。特定不妊治療についてお伺いしたいと思います。 〇中村弘子こども未来部長 特定不妊治療についてのお尋ねでございます。 〇大和 勲議員 答弁ありがとうございます。助成も拡充していただいたということで大変ありがたく思っております。しかし一方で、今答弁では、男子の申請が27年度途中からということで、まだ1件だと。そして28年度もまだ6月末ですけれども、137件中1件と非常に利用が少ないように思います。不妊の女性側の原因は約5割で、男性側が約3割、その他の原因不明が約2割という統計があるようですので、男性の申請数が少ないことについてどのように考えているかお尋ねしたいと思います。 〇中村弘子こども未来部長 議員御指摘のとおり、世界保健機構の調査によりますと、男性側に不妊の原因があるのは約3割という結果がありますけれども、県内で不妊治療を行っている医療機関にお聞きしましたところ、男性不妊治療で助成の対象となる手術をして精子を採取するケースは極めて少ないと聞いております。こうしたことから男性不妊の申請数が少ないのではないかと考えております。県では、制度を知らなかったために申請をしなかったということがありませんよう、引き続きホームページですとか案内のチラシの配布、県の広報紙などにより広く周知を図るとともに、治療を行う医療機関や申請窓口の保健福祉事務所などと連携いたしまして、対象者への案内に努めていきたいと考えております。(「よろしくお願いします」と呼ぶ者あり) 〇大和 勲議員 答弁ありがとうございます。告知がまず大切だということで、新しい制度ということもありますので、特に男性の場合はぜひしっかりと告知いただければありがたいと思います。 〇中村弘子こども未来部長 国に対しての働きかけですけれども、県では、全国の都道府県と連携いたしまして、今年8月に全国知事会から国に要望書を提出いたしましたが、その中で不妊治療の助成額の引き上げや助成回数上限の緩和、不妊治療全般への助成、不妊治療の保険適用化などの保健政策提案を行っております。 〇大和 勲議員 また引き続き、国のほうの働きかけをお願いしたいと思います。 〇大和 勲議員 次に、3の(3)として、中学生以下医療費無料制度についてお尋ねします。 〇塚越日出夫健康福祉部長 本県の子ども医療費助成につきましては、市町村の理解と協力を得ながら、平成21年10月から、入院、通院ともに中学校卒業までの医療費無料化を実現し、全国トップレベルの手厚い制度となっております。県内どこに住んでいても安心して必要な医療を受けることができ、子育て中の保護者から高い評価を得るとともに、小児科医からは、子どもが早期受診、定期受診することで重症化の防止に役立っているとの評価を得ているところでございます。本県の特色ある施策のひとつである子ども医療費無料化につきましては、ぐんま子育て応援サイト「子育てネット」をはじめ群馬の魅力発信サイト「ぐんまちゃんナビ!」や企業誘致の案内パンフレット等を活用いたしましてPRを行っているところでございますが、今後は、子育て世帯やこれから子どもを持つ若い世代に対し、さらに幅広くPRをしていきたいと考えております。 〇大和 勲議員 答弁ありがとうございます。いろいろなアピールをしていただいているということでありますけれども、先ほど申し上げましたように、所得制限や一部負担金がないのは本県だけでありますので、ぜひこの利点をもっともっとアピールしていただければと思います。また、国に対しての働きかけも進捗がわかりました。引き続きの働きかけをお願いしたいと思います。健康福祉部長には、ありがとうございました。 〇大和 勲議員 次に、3の(4)として働きやすい職場づくりについてお伺いします。 〇塚越正弘産業経済部長 働きやすい職場づくりについてお答えいたします。 〇大和 勲議員 答弁ありがとうございます。時間もないので、ちょっと要望させていただきますと、この制度をもっともっと広げていっていただきたいと思っております。例えば県の広報紙ですとか、グラフぐんま、また、上毛新聞さんには「ぐんまちゃんの掲示板」というのが毎日あります。また、今、こども未来部長から話があった「ぐんまスマイルライフ」というようなポータルサイトもあるということですので、ぜひ積極的に、子育てのしやすい、働きやすい環境づくりに努めていただければと思います。産業経済部長、どうもありがとうございました。 |
■4の質問 |
〇大和 勲議員 次に、大きな4点目、医療費の適正化についてお伺いします。 今月の14日付新聞各紙に、全国並びに県内の2015年度の医療機関に支払われた概算医療費の記事が掲載されました。国全体では医療費が41.5兆円で、前年度比3.8%の増加、群馬県では前年度比4.2%増加、252億円の増加で、6,290億円で過去最高となりました。こちらにパネルがあります。〔資料(3)提示〕2010年度は5,545億円から徐々に右肩上がりをしていって、2014年度には6,000億円を超え、2015年度は先ほど言った数字になっているというところでございます。 私は、昨年11月の一般質問におきまして、社員の健康維持増進が業績向上につながるとして、健康づくりに積極的に取り組むスタイルであります健康経営の普及について取り上げてきたところでございます。これにつきまして、前回の質問以降、健康経営の普及に向けた県としての取り組み、進捗状況についてお伺いしたいと思います。〇塚越日出夫健康福祉部長 議員御指摘のとおり、企業が従業員の健康増進を図り、生産性や企業価値を高める健康経営を推進することは、生活習慣病の発症や重症化を予防し、医療費の適正化につながるものであると考えております。そこで県では、全国健康保険協会群馬支部に加入している中小企業の健康経営に向けた支援を行うため、今年1月に健康づくりに向けた包括的な連携協定を締結し、取り組みを進めてきたところでございます。また、9月には、県、上毛新聞社及び全国健康保険協会群馬支部との共催で、健康経営の概念やメリット、実践例などについて学ぶ健康経営セミナーを開催したところでございます。さらに11月には、全国健康保険協会群馬支部の加入者を対象に、健康づくりのための運動実践セミナーを行う予定であります。 また、県では、医療費の適正化に向けた健康づくり対策を協議する場といたしまして、保険医療機関、健康保険組合、労働基準監督署、商工会などの関係団体で構成いたします「地域・職域連携推進協議会」を設置いたしまして、組織間の連携を推進してきたところでございます。これに加えまして、各保健福祉事務所単位におきましても、協議会を今年3月に設置いたしました。これらの協議会におきましては、市町村、企業の活動紹介や情報交換などを通して、健康診査結果から見える健康課題の共有をはじめ企業における歯周疾患検診や働く人のメンタルヘルスに関する取り組みなど、具体的な議論が進められているところでございます。今後も企業と連携した健康づくりに向けた取り組みを進めることによりまして、医療費の適正化につなげてまいりたいと考えております。 〇大和 勲議員 答弁ありがとうございます。昨年の11月に一般質問して、そのときにあった包括的連携協定も結んでいただいた、また、連携推進協議会の設置もいただいたということであります。ますます健康経営、企業が取り組めるような体制づくりをお願いできればと思います。健康福祉部長、ありがとうございました。 〇大和 勲議員 次に、県民の皆さんの健康寿命の延伸、つまり、延ばすことが生活の質を向上するとともに個々人の生涯医療費の抑制につながり、医療費の適正化に貢献することができるため、県では、9月1日、健康寿命の延伸県民運動、「ぐんま元気(GENKI)の5か条」を制定しました。この5カ条がこちらに書いてあります。〔資料(4)提示〕第1条から第5条まで、本来読み上げたかったんですが、ちょっと時間がないようですので、ぜひこのパネルを見ていただければと思います。改めてこの5カ条の制定意義と、今後どのように活用していくか、知事の所見をお伺いしたいと思います。 〇大澤正明知事 少子高齢化や疾病構造の変化が進む中で、県民一人ひとりが生涯にわたりまして健康で心豊かな暮らしを実現することは本県の重要課題でありまして、第15次総合計画「はばたけぐんまプランII」において健康寿命の延伸を目標に掲げ、積極的に健康づくりを推進することとしております。そのためには、県民自らが主体的に健康づくりに取り組む機運を高めることが重要であることから、健康寿命の延伸を目指す「ぐんま元気(GENKI)の5か条」を制定し、県民の皆さんと力を合わせ県民運動を展開することを本年9月1日に宣言をしたところであります。 〇大和 勲議員 知事、答弁ありがとうございました。私は、健康長寿とちぎづくり推進条例を制定しています栃木県に8月に訪問して意見交換してきたんですけれども、栃木県は県民運動として、健康フェスティバルの開催ですとか、県内各地のウオーキングコースの地図づくり、また、健康推進を応援する企業の登録など、県民運動を多面的な取り組みをしているということでございます。知事の思いでこの5カ条を制定していただいて、県民運動がこれから始まっていくと思いますので、ぜひ健康寿命の延伸が医療費の適正化につながるということで、またお力を貸していただければと思います。知事、どうもありがとうございました。 〇大和 勲議員 次に、無駄な医療費、不正な医療費受給の撲滅が医療費の適正化につながるという視点で質問をしていきたいと思います。4の(3)として、頻回転院患者の対応についてお伺いしたいと思います。 〇塚越日出夫健康福祉部長 議員御指摘の頻回転院につきましては、生活保護の医療扶助による入院患者が、90日間居宅に戻ることなく2回以上続けて転院をした場合と定義をされております。入院が長くなりますと診療報酬が引き下げられますので、一部の医療機関が収入の減少を避けるため、医療上必要のない転院を繰り返させ、医療費を不適切に受給するという事態が発生しまして、この頻回転院が問題視されるようになったところでございます。 〇大和 勲議員 答弁ありがとうございます。そのようなケースはなかったということで、大変ほっとしているところでありますけれども、生活保護者への多剤投与というようなこともあるようですので、ぜひチェック体制をまた今まで以上にやっていただければと思います。健康福祉部長、どうもありがとうございました。 |
■5の質問 |
〇大和 勲議員 5番のコンピューター等で扱う情報の安全対策についてお伺いしたいと思うんですけれども、時間が3分しかありませんので、1番、2番を通して御質問をしたいと思います。 まず、県の情報セキュリティ安全対策について、行政事務で個人情報を取り扱ううえで、外部との情報のやりとりを伴う場合など、どのようなセキュリティ対策を実施しているか、また(2)として、自治体情報セキュリティクラウドの構築に向けて、今準備中だというふうに聞いております。構築後の運営方針、市町村の助言、時間も限りがありますので、よろしくお願いしたいと思います。〇向田忠正企画部長 コンピューター等で扱う個人情報等の重要な情報を守るための対策といたしまして、最新の技術によるコンピューターウイルス対策の強化を進めておるほか、県では全職員を対象とした研修や標的型攻撃メール訓練による職員の啓発を行っております。情報セキュリティ対策につきましては、情報のやりとりをする、例えば市町村が相手であれば、市町村側のセキュリティ強化ということも必要になりますので、そういった観点から市町村に対し必要に応じ助言や情報提供を行って、相互の対策強化に努めているところでございます。 自治体情報セキュリティクラウドにつきましては、こういった基本的な観点のもとで、県単位でセキュリティのシステムを一本化していこうという趣旨のものでございます。群馬県では、国が示す主要な機能を全て含む高度なセキュリティシステムを構築することで全市町村と合意をいたしまして、現在、この作業を進めております。今後、このシステムが構築されましたら、その後の管理についても市町村と共同でやっていこうということでございますので、日々進化する情報セキュリティをさらに強化できるように今後も取り組んでまいりたいと思います。 〇大和 勲議員 答弁ありがとうございました。短い間の中で大変申しわけありませんでした。 |