令和7年度第2回定例会群馬県議会会議録

〇井下泰伸議長 大和勲議員御登壇願います。

(大和 勲議員 登壇 拍手)
〇大和 勲議員  皆さん、おはようございます。伊勢崎市選出、自由民主党、今年度は県連の総務会長を務めます大和勲でございます。
今回は、初当選以来 13 回目の登壇の機会をいただきまして、誠にありがとうございます。また本日は、多くの後援会のメンバー、そして支援者の皆様に傍聴に来ていただいておりますことを重ねて感謝申し上げる次第であります。
また本日は、地元の名和地区の合同の金婚式、ダイヤモンド婚式ということで、私は一般質問があって駆けつけられませんけれども、心よりお喜びを申し上げる次第であります。
本日の質問は、知事に3項目、米国のトップ外交、そしてクリエイティブスクールについて、そして職員の兼業についてお伺いしたいと思います。
また、県土整備部長に4問、今日お越しになっております茂呂町二丁目の交差点、堀口の交差点の改修、そして、対岸にはなりますけども、柴町、戸谷塚、福島、八斗島、長沼町、利根川の自転車道のサイクリングロードのナショナルサイクルルートの指定、こういったことも聞いていきたいと思います。
また、今は花の美しい季節であります。ガーデンツーリズムについてもお伺いしていきたいと思っております。
そして、保育の関係につきましても、1歳児の配置基準について、そして最後には、一番生きていくためには大切であります上水道について、こんな質問をしていきますので、最後までよろしくお願いしたいと思います。
それでは、質問席に移りたいと思います。よろしくお願いいたします。
それでは、山本知事、お願いします。

〇井下泰伸議長  知事、答弁席へ。

(山本一太知事 登壇)
〇大和 勲議員  それでは、まず最初に1項目、トップ外交についてお伺いしたいと思います。
1年半前の 11 月の一般質問では、知事にベトナム及び英国・スコットランド、そして米国のシリコンバレーの視察の所感を伺いました。今回も、5月1日から8日まで行った米国訪問についてお伺いしたいと思います。【資料①提示】
こちらのパネルを見ていただいたほうが、少し位置関係も分かるかなと思いますので、こちらで御説明をしたいと思います。
まず、これが全体の行程になっておりまして、前半はネブラスカ州を視察し、後半はインディアナ州を視察したと。これから知事に御答弁いただくわけでありますけども、ネブラスカ州では、まずピレン知事との会談、そして関係機関を訪問する、また意見交換をするという形になっております。
また、インディアナ州におきましては、ブローン知事、新しい知事に就任して、日本人では初めての会談というふうに聞いておりますけども、この会談をし、そして現地進出、SUBARUの現地法人がありますので、そういった企業、また関係企業との対策会議をしたということがメインになっております。
また、本日は全体的なトップ外交についても知事からお話をしたいというふうに伺っておりますので、そのことについて改めて、今回のトップ外交の狙いや、その内容、そして常に行っている知事のトップ外交についての思い、これをお伺いしたいと思います。

〇山本一太知事  御質問ありがとうございます。
各都道府県の知事を見ても、おそらく群馬県ほど戦略的に地域外交みたいなものを展開しているところはないと思いますので、そこについては、多分県議会でもいろんな意見があって、自民党の中でもいろんな見方があるというのは存じ上げておりますが、大和総務会長が何度もトップ外交を取り上げていただいていますけども、非常に前向きな立場からいつも御質問をいただいていることについては大変感謝をしたいと思いますし、物見遊山のものは1つもないので、みんな必死で手伝ってくれているので、知事戦略部も地域外交課も大変喜んでいるということを、まずお伝えしたいと思っています。
まず、基本的なことを言うと、私は群馬県の未来は外にあると思っていまして、やっぱりグローバルなつながりの中にしか、群馬県の、逆に言うと、未来はないというふうに思っています。ですから、私自身が各国政府の要人等と直接会談をして、ハイレベルな人脈をつくっていく、こういうトップ外交を進めてまいりました。
これは、そのトップ同士の信頼関係があることによって、群馬県と各国との深い連携を通じて、群馬県独自の新たな富とか価値をつくり出す、これは本当に群馬モデルなんですけども、これはとても大事な取組だと思っています。
今日御質問いただいた今回の米国トップ外交については、既に記者会見とか私自身のブログでも成果を報告しておりますけども、8日間の行程を通じて、まさにそこに示していただいたアメリカ中西部、インディアナ州とネブラスカ州との強い関係を築くとともに、群馬県のさらなる発展に向けた重要な議論をすることができたというふうに思っています。非常に有意義で大きな成果を上げることができたと思います。
今お話がありましたが、インディアナ州のブローン知事とは、日本の政治家としては初めて会談しました。シカゴの総領事もまだ会っていないということだったんですが、今後のより一層の群馬県とインディアナ州の関係強化について合意するとともに、現地に進出している群馬県企業のインディアナ州への貢献についても改めて認識いただくことができました。
SUBARUのティア1、ティア2と呼ばれている、もちろんSUBARUの現地法人もありますけども、恐らく群馬県に拠点というか、本社を持つところが 11 社ぐらい出ていて、群馬県に本社を持っていないところでも、SUBARU関係の会社が3つか4つ出ているということです。現地に進出している群馬県企業から、トランプ関税の影響などについて、現場の生の声を聞くことができたということで、今後の群馬県の関税対策を講じる上でも、いろいろ重要な情報を得ることができたと思っています。
このほか、政府機関との会談を通じて、州政府ですね、群馬県が力を入れて進めているデジタルクリエイティブ人材育成とか、群馬県の未来につながるヒントを得ることができたと思っています。
ネブラスカ州、これは全米でも屈指の農業州なんですけども、このピレン知事とも会談をして、さらなる関係強化について合意することができました。
こうした全ての会談が、今後の群馬県と、それから両州の関係強化、群馬県経済の発展につながるというふうに確信をしております。
そこで、そのトップ外交の意義について少し触れたいと思うんですけども、何度も申し上げますが、やっぱり直接トップ同士が会って信頼関係を築くということが、成果につなげていくための大きな鍵だと思っています。
例えばベトナムでは、知事就任以降、首相、大臣、ハイレベルな人脈を維持・強化してきたということで、例えば知事に就任して間もなく、ミンさんという外務大臣のところに行って、ベトナム人材の送り出しのルール改善というものをしてもらいました。
それから、県内企業から、今回、2回続けて訪問して、首相に会い、投資大臣に会ったんですけども、そのときに 30 社近い群馬県の企業と一緒に行って、100 億円の現地への投資を決めてきたということもありますし、また、ベトナム大手IT企業のFPTの群馬県進出、これもこの間、実現をいたしました。ここにもつながったと思っています。
それから、昨年アメリカとイギリスに行ったんですけど、ロサンゼルスでは、映像業界では有名な教育機関である南カリフォルニア大学、これはものすごく有名な、スピルバーグとかが出たところなんですけど、世界最高峰なんですけど、あるいはニューヨークのフィルム・アカデミー・ロサンゼルス校、ここもフィルムでは世界のトップスクールと言われているんですが、じゃあ、何でイギリスに行ったかというと、ロンドンには、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートといって、世界大学ランキングで芸術分野では 11 年連続で世界一になっている、リドリー・スコットという非常に有名な監督が出たところなんですけども、ここに行って、これから群馬県、デジタルクリエイティブ人材育成、後で少し聞いていただけるということなんですけども、デジタルクリエイティブスクールの創設に向けて、ほかの自治体では例はないと思いますけど、この2つの学校としっかり連携する、こういう仕組みをつくってまいりました。
また、ヨーロッパ、何でハンガリーに行くんだと言われたんですけど、ハンガリーには、EITといって、ヨーロッパ最大のイノベーション機構の本部があるんですね。ここを訪れたことによって、一応この世界最大級のイノベーション機構とEUがちゃんとお金を出して、群馬県企業との共創プロジェクトが実現したと。これは、普通だったら東京に行くところを群馬県に引っ張ってきたという意味で言うと、やっぱりブダペストの本部までわざわざ行ったかいがあったなというふうに思っています。
ここであまりお時間を取ると、大和総務会長に申し訳ないので気をつけますが、根本的に、やっぱりいろんな意見があるというのは、知事の役割だと思うんですよね。知事ってどこまで、例えばやるべきなのかということなんだと思うんですね。
私なんかは、国会議員のときに大臣もやって、いろいろ各国を訪問したり、安倍元総理の御指示でやりましたけども、知事になって、何か知らないけど、国の偉い人に会ったりとかトップに会って、僕ってこんなに偉いんだという、そういう主張をするつもりは全くありません。それは全く、そんなことはつゆほども考えてないんですけども、例えば、これは大和総務会長は分かっていただけると思うんですが、ベトナムは群馬県にとって大事ですよね。だって、群馬県にいる、いわゆる外国籍県民のうち、最も比率として多いのはベトナムの人ですよね。なおかつ、全国でも愛知と群馬県が一番ベトナムの人の比率が高い。人材もいい人に来てもらわなきゃいけない。そしたらルールも変えてもらわなきゃいけない。
だから、外務大臣に会って、その送り出し機関、ちゃんとしてくれという合意ができたのはよかったと思うし、向こうも、ちゃんときちっとした環境で受け入れてくださいと、お互いにそういう議論をしたということではいいと思うし、今回 30 社が行ったんですけども、今までは、大体製造業が工場を出すということで、相当群馬県の企業もベトナムに行っていますけども、ベトナムのほうも、御存じのとおり、1人当たりのGDPも上がってきて、マーケットとしての魅力も出てきているということなので、今回、群銀にコーディネートしてもらって、2回で 30 社近い群馬県の企業と一緒に行って、首相に会って、それから、あと投資担当大臣に会って、その中には、例えば建設業とか製造業だけじゃなくて、例えばJINSのような眼鏡のマーケットではナンバーワンのシェアを誇る企業のトップとか、あるいはコシダカホールディングスの会長、これはカラオケでは世界的な企業ですね、それから銀だこの佐瀬さんとか、こういう結構群馬県を代表する企業の方々が行って、そこで2回で 100億円の投資を決めたんですね。これは、国のレベルの予算としては 100 億円なんてと思うかもしれないけど、これは大きく私は群馬県の企業に貢献できたと思っています。
それからインディアナ州、何で何度も行くのか、何でインディアナ州とやるのか。当たり前だと思うんですよね。だって、群馬県にとってSUBARUは宝物のような企業ですよね。群馬県経済に対する貢献はすごいですよね。ティア1、ティア2合わせて何万人もの雇用を、特に太田を中心につくっているわけじゃないですか。
そのSUBARUが最大の試練に直面しているときに、群馬県知事として、例えばインディアナ州、だって唯一のアメリカの生産拠点なんですよ。これから日米交渉によって、いわゆる生産のバランスだって変えなきゃいけない場合があると。それは当然インディアナ州が鍵です。ずっとSUBARUはここにだけ拠点を置いてやってきたんだから。そういうときに、絶大な力を持った州知事と私がつながっていなかったら、何かのときに何もできないですよね。そういう知事だったら要らないと思いますよね。無能な知事ですよ、それができなければ。これは、そのそしりも免れないというふうに思っているので行ったんです。
今までやってきたことは、いろんな異論とかいろんな意見があることは受け止めなきゃいけないんですけども、全てちゃんと説明できる具体的な成果に結びついていると思います。
最後にちょっと大和総務会長にお願いしたいのは、今年 10 月、またベトナムに行きます。自治体の長で首相との間にシャトル外交をやっているのは群馬県しかありません。今回も、チン首相から来いと言われたので、首相に会って、ズンさんという投資担当大臣に会って、恐らくまた群銀の深井頭取と、今までよりももうちょっと幅広の業種で、もしかすると 30 社の企業とベトナムに行きます。
ぜひ大和総務会長に自民党県議団を代表して来ていただきたいと思うんですね。一緒に首相に会ってください。一緒に投資担当大臣に会ってください。
前回のときは、つる舞うの金子県議に来ていただいて、首相との会談にも、それから投資担当大臣との会談にも参加してもらいました。群馬県を代表する企業の経営者の方々と金子さんに来てもらえたということで、ぜひそれを見ていただきたいんですね。
ちゃんとその戦略の下でやっているということを分かっていただきたいということなので、議論は、知事はそこまでやる必要があるのか。そこまでやる必要がなかったら……、だって誰もやってくれないんだから、誰も助けてくれませんから。
例えばベトナムに進出している群馬県の企業がありますよね。ああいう国というのは、あっという間に法律改正をして、本当に企業に対してものすごい何か不具合があったときに、やっぱり直接交渉できないといけないということなので……。
もうこれ以上はやめます。もう本当に申し訳ありません、長くなっちゃって。ということで、ぜひ大和総務会長、10 月の、首相にまた会いに行きますので、ベトナム訪問にはぜひお付き合いください。
以上です。すみません、長くなりました。

〇大和 勲議員  知事の熱い思いはよく理解できました。
私も30 のときから7年間、県内にあります流通の開発部長をやったり、経営責任者をやらせてもらいましたけども、今、30 年前に行ったショッピングセンターの形態が今でも残っているということもあります。しっかりと、やっぱりそういう現地を見て、いいものを入れていくというのは、私は誠にそのとおりなんだなと思いますし、冒頭、一番最初に話があったのが、新たな富や価値の創出に向けてやりたいんだということでありますので、ぜひそういった部分で、経費対効果というのは十分承知していると思いますので、その辺を我々議会としてはどうしても取り上げなくちゃいけませんけれども、ぜひそういうことは御理解いただきたいと思います。
それと、ベトナムにつきましては、ぜひチャンスがあれば、伊勢崎も県内で一番多くのベトナム人がたしか暮らしているというふうに思っておりますので、少し地元を空けても、今日は後援会の方が来ていますので、大和はこういうわけでいないんだということも御理解いただけると思いますので、ぜひ都合が合うようでしたら行ってみたいと思っております。
続きまして、2項目に移りたいと思います。2項目は、ここにも書いてありますけども、デジタルクリエイティブスクールについてお伺いしたいと思います。
今、トップ外交の中で、デジタルクリエイティブ人材の育成や、そういった産業を興すためのトップ外交だったというようなお話もありました。そして、この件につきましては、我が党の中島豪議員が、先般の前回の定例議会で知事戦略部長にもお伺いをしているところでありますけれども、改めて知事にお伺いをしていきたいと思っています。
また昨日は、我が党の相沢県議団長がデジタル・クリエイティブ産業についてもお話をさせていただきました。知事の冒頭の話では、デジタル産業をつくっていくためには、デジタルクリエイティブ人材をつくっていかなくちゃいけない、これは両輪なんだというお話がありましたので、そのことについてお伺いをしたいと思います。【資料②提示】
特に横文字が多いということと、少し頭が理解しづらいということもありますので、パネルのほうも用意をさせていただきましたので、それを見ながらぜひお話をしていただければありがたいというふうに思っています。よろしくお願いいたします。

〇山本一太知事  先ほどちょっと言い過ぎたかもしれませんけども、自分がやらなければ誰もやってくれる人はいないということを申し上げました。コロナ禍でも経験したんですけども、いろいろ周りでごちゃごちゃ言っても、責任を取ってくれる人なんていないんですよ。だから、コロナ禍でもそうですけども、自分でやらなきゃいけないと思って、直接総理のところに行き、あるいは大臣とやってきたんですけども、県議会は常に、ある意味で言うと、サポートしていただいていると。私が今までやってきたことというのはいろいろ賛否両論あるかもしれませんけども、ここで皆さんに予算を議決していただいてやっているんです。だから、私がここで、群馬県でやってきたことは、全て県議会との共同作業だと私は思っているということを申し上げたいんです。
デジタルクリエイティブスクール構想というのもすごく新しいと思うんですけども、やっぱり県議会の皆さんにちゃんと議論していただいて、調査の予算をつけていただいたわけですよね。どうせちゃんとデジタルクリエイティブスクールをつくるんだったらば、それは群馬県にしかないというよりも、やっぱり今の日本にないものにしたいというふうに思っていまして、これは、本当にこのスクールが世界的な人材育成の場になるような、そういう構想にしたいと思っていまして、一言で言うと、ここから出てきた人材が世界で活躍するような、例えば真田広之さんとか渡辺謙さんみたいな人を輩出できるようなクリエイティブスクールみたいなものは日本にはないから、それをつくりたいという、一応そういう大きな野望を持っているということだけは、まず申し上げたいと思います。
群馬県では、 今、デジタルクリエイティブ人材の育成を進めています。小中高生向けだと、 群馬デジタルイノベーションチャレンジの実施とか、tsukurun の運営を行っておりまして、TUMO Gunmaも間もなくオープンします。TUMO GunmaのうちのTUMO Boxというブランチは伊勢崎で初めてつくるということも、もう決まっております。TUMO Gunmaも間もなくオープンするということになります。
tsukurun やTUMOは全県に展開したいと、ここで申し上げたんですけども、吾妻郡にいても、沼田にいても、草津町にいても、高崎にいても、前橋にいても、みんな子どもたちが、どこに住んでいるかにかかわりなく、御両親の収入とかに関係なく、最先端のデジタル教育に接せられるような、そういうネットワークをぜひつくりたいというふうに思っています。
昨今では、技術の進展、ビジネス展開、目まぐるしくて、デジタルやクリエイティブの分野でも、これに応じた高度な実践的技術とか最先端の知見を持つ即戦力が必要だということで、こういうニーズがあるわけですよね。
そういう中で、今後は tsukurun とTUMOで大体基礎ができるので、今後は、大学生、専門学校生、社会人の人材育成を目的として、デジタルクリエイティブスクールを整備し、全世代に対応する体制の構築を目指していくと。デジタルクリエイティブスクールがあって、初めてこの人材育成の、ある意味エコシステムというのは私は完結するんだろうと思っています。
このデジタルクリエイティブスクールのテーマは、今後特に世界的に高い成長が見込まれる映画、ドラマ、アニメ、ゲーム、ここにまず絞って始めると。現時点では、実践的で高度なCGとか、プログラミングなどのデジタル技術、マーケティングなどの学術的な論点を学ぶ機会を提供することを提案しています。
先ほど申し上げたとおり、ここで育った、この群馬県でつくるデジタルクリエイティブスクールで育った人材が、群馬県の産業に新たな価値を与えると。それだけじゃなくて、世界で活躍できるトップレベルの人材になることを目指していると。そうやって、こういう優秀な人材を輩出することで、当然、関連企業の誘致とか集積にもつながってくるというふうに思っています。
先ほど申し上げたとおり、県議会の一応御了解をいただいて調査費を取ったからには、それはトップスクールにしたいと。だからわざわざイギリスとアメリカまで行って、実際にやったことがないところを、このロサンゼルスのニューヨーク・フィルム・アカデミー・ロサンゼルス校とちゃんと連携の話をまとめてきましたから、ロンドンに行ってカレッジ・オブ・アートと連携の話をまとめてきましたから、これをクリエイティブスクール実現の構想に向けて、例えば一緒にセミナーをやるとか、こうすることによって世界中に発信されるということを狙って、イギリスとアメリカのトップ外交もやっているということも、ちょっと付け加えておきたいと思います。
このデジタルクリエイティブスクールの構想、じゃあ、例えばこれから大学にするのか大学院にするのかみたいな話があって、大学院にするというのは、なかなか文科省との調整も大変なので、でもいろんな方法があって、株式会社にだってできるじゃないですか、デジタルハリウッドみたいな。
だから、そういう形でも別にいいと思うんですけども、いろんなことを想定しながら、これから開設後を見据えた議論の手法とかカリキュラムの構成、それから想定する、ここを造る場所、こういうのも、よく県議会の御意見も伺いながら考えていきたいと思っています。
それから、さっき言ったように、国内外の教育機関等と連携して、パイロット事業として試行的に、短期の講座、ワークショップ、そこに世界最先端の、わざわざ行って学長と副学長にも会ってきましたから、そこに、この2つのスクールとの連携をしっかり生かしていければというふうに思っています。
アメリカとイギリスに行ったのは、このスクールを世界的なスクールに展開するための戦略だということは、ぜひ御理解をいただければと思います。
デジタルクリエイティブスクール、これからつくっていかなければいけないということなので、トップ外交とかトップセールスなどで今まで関係を構築した世界的な関連企業とか、先進的な教育機関とか、あるいは県内の関係者ともしっかり協力しながら進めてまいりたい。
最後に申し上げますが、このデジタルクリエイティブスクール構想は、どの県にもありません。デジタル・クリエイティブ産業という発想もありません。これは、全て県議会のほうで一応御了解をいただいて、いろんな議論があっても、予算として認めていただいたために、群馬県がある意味、こういうブルーオーシャンに一歩踏み出せるんです。
予算をいただいたからには、そこら辺の月並みなことをやってもしようがないので、そこはしっかり頑張っていきますので、これについてはいろんな注文をつけていただいて、ただ、ぜひこの新しい可能性に向かっていく、この流れを、大和総務会長にも応援していただきたいというふうに思います。

〇大和 勲議員  ありがとうございます。
知事が常々言っているのは、製造業だけじゃなくて、もう一つのいわゆる産業の柱をつくらなくちゃいけない。それが知事の構想の中ではデジタル・クリエイティブ産業なんだと、これについてもよく私は理解できるし、今の情勢を見てみると、誠にそのとおりなんだなと思っています。
それともう一つは、業界をつくるためには人材を育成しなくちゃいけない、この流れも十分私も分かっております。そしてこれを見ると、小学校、中高生、大学、社会人、特に大学生と社会人をケアするためにデジタルクリエイティブスクールをつくっていくんだということも、よくこれで皆さんも理解ができるんじゃないかなと思っています。
私は、1点だけ申し上げますと、この構想、箱物も大変重要ではありますけれども、逆に、出向いていくデジタルイノベーションチャレンジでしょうか、これは、児童クラブですとか各学校の部活動の、いわゆるデジタル系、物理部等々に講師を派遣していただいたりとかいう事業であります。これは国の交付金を使ってやっているということは聞いておりますけども、まさしく箱物というか、来てもらうという発想と、出向いていくという発想は、まるっきり逆でありますので、ぜひこちらにも予算を確保してもらって、行けなくても、やっぱり地元だったら行けるんだというような環境をつくっていただければありがたいと思っておりますので、その要望をさせていただきまして、3点目の質問に移りたいと思います。
多少時間が押しておりますが、きっと県土整備部長がうまくやってくれるんじゃないかなというふうに思っていますので、一応予定では 35 分に知事の質問は終わりにする予定でありましたけども、一応そういうことを皆さん頭に入れながら、この後、お付き合いいただければありがたいと思っております。
3項目めは、県職員の兼業についてお伺いしたいと思います。
柔軟な働き方を認めて、地方の活性化や生活機能の維持に役立てるとともに、職員の確保につなげるため、職員の兼業についての議論が高まっております。実際、1月の石破総理の所信演説では、この地方公務員の兼業、副業の弾力化を表明し、それを受けて総務省は、6月にも自治体に許可基準の目安になるガイドラインを示す予定だということでございます。
本県でも許可基準は定まっておりまして、具体的には、社会福祉協議会の生活支援員さんや中学校などの部活動外部コーチということも認められているようであります。
職員のスキルや意欲を地域に還元することは重要であり、また、その経験を職員の能力の向上につなげることも重要だというふうに思っております。しかしながら、この副業の実施については、いわゆる首長、知事の考え方次第とも言えますので、ぜひ常々全国トップクラスの本県の職員を評価している知事のお考えを、改めてここでお伺いしたいと思います。

〇山本一太知事  これも大事な御質問ありがとうございます。
地方公務員には職務専念義務というのがあって、御存じだと思いますが、兼業を行うには一定の制限があります。その一方で、近年、多様で柔軟な働き方へのニーズの高まりとか、人口減少による人材不足などを背景として、地方公務員が公務以外で活躍することに期待が高まっています。こうした社会情勢の動きもあって、今、県議が御指摘になったとおり、現在、国において地方公務員の兼業の在り方が検討されています。
群馬県では、これまでも、県職員としての職務を果たすことを前提とした上で、兼業を許可してまいりました。例えば今、県議が御指摘になった部活動のスポーツ指導などに加えて、消防団、有害鳥獣の捕獲、NPO法人運営への参画などを許可しておりまして、その件数は、今、年間で言うと260 件程度です。兼業の対象として許可してきたこれらの活動は、社会性、公益性の高い重要な活動であり、今後、人口減少に伴う人材不足により、さらにニーズが高まっていくだろうと思います。
また、昨年度の政策プレゼンで若手職員が兼業の促進に関する提案を行うなど、実は県庁内部の職員の関心も高まっています。加えて、これらの兼業による活動は、地域社会への貢献にとどまらず、県の内部ではなかなか得られない知識・経験を身につけ、成長する機会にもなると思っています。
群馬県ではこれまでも、座学での研修に加え、民間企業との人事交流、海外への研修派遣、県庁以外の組織で経験を得る、いわゆる他流試合の機会も多く設けてまいりました。
私は常々、群馬県職員の実力は全国でもナンバーワンだと述べてまいりました。あちこちで群馬県職員ナンバーワン説というのを唱えているんですが、県民の幸福度向上のためには、まず職員の能力を伸ばさなければいけないと思います。そして、その能力を最大限に発揮してもらうことが大事だと思っています。
今後は、兼業の意義とか許可基準の明確化などをよく検討して、兼業に意欲のある職員が、本来の職務を果たしつつ、公務以外のフィールドでも活躍し、そして、活躍しながら能力も高めることができる、こういう環境をつくってまいりたいと思います。

〇大和 勲議員  ありがとうございます。前向きな答弁だったというふうに思っております。
このことについては、つる舞うの井田議員が、令和4年のときに、9月で取り扱っておりますけども、そのときは、大体、堀越部長さんの答弁では、100 件ぐらいだったという話でありました。
その後、積極的にやっていきたいという堀越部長の答弁だったんですけども、今、知事のお話で、260 件という話がありまして、まさしく伸びているんだなということ、それと、今言ったように、総務省から6月にはガイドラインが示されるということでありますので、ぜひ前向きに、職員の能力が地元で発揮できるようにお力添えいただければと思います。
特に農業につきましては、季節季節でボリュームが違ってきていますので、そういった部分で、山形のサクランボの収穫の件は非常に有名なことでありますけども、群馬においてもそういうことが言えるんじゃないかなというふうに思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。
それと、昨日、話がありましたけど、やはり、とはいっても職員の皆さんに疲弊感が出ると困るということもありますので、これは強制ではなくて、もちろん自分が望めばということでありますので、県庁の知事部局、4,200 名いらっしゃるということでありますので、ぜひそういった前向きなチャレンジが自分に返ってくるということでありますので、よろしく知事のまた旗振りをお願い申し上げまして、3問全ての質問は終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
県土整備部長、お願いします。

〇井下泰伸議長  県土整備部長、答弁席へ。

(宮前勝美県土整備部長 登壇)
〇大和 勲議員  2分程度遅れていますけど、ちょうどいいペースじゃないかなというふうに思っています。また、県土整備部長には、この質問の前に一度訪問をさせていただいて、作戦会議も開いていますので、うまくいくんじゃないかなと思っていまして、常に県土整備部長の質問は後半戦になってしまって、大変御迷惑をかけていることが多いし、また、今日は地元から多くの方が来ていまして、いつも詳しい話が聞けていないということもありますので、今日はここに入れさせていただきました。
【資料③提示】
まず1項目めは、このパネルにもありますとおり、かねてから質問をしております伊勢崎深谷線の茂呂町二丁目の交差点の改修についてお伺いをしたいと思います。
こちらは、北から来ると、くの字に曲がっていまして、この黄色の図ですけれども、非常にこちらは右折がしづらいということで、ぜひこの交差点改良をということでお願いをして、徐々に進んでいるところであります。
ここは、茂呂小学校もありますし、ここに茂呂町二丁目の会議所があるということで、大変ここは茂呂地区の中心でもありますので、そういった意味では、この工事に向けて着々と進んでいただいておることに関しては感謝を申し上げたいというふうに思っていますので、この進捗状況についてお伺いしたいと思います。

〇宮前勝美県土整備部長  お答えいたします。
まず、本事業の進捗状況と、この交差点改良ポイントという関係で御答弁させていただきます。
交差点改良を実施するに当たりまして、地元の意向を把握するため、令和4年度に、地域住民ですとか茂呂小学校関係者へのアンケートを行いました。その結果、県道の東側、茂呂小学校側にある歩道を北側の交差点に向かって延ばしてほしいという意見や、交差点右折時に対向車が見えなくて危険などの意見が寄せられましたことから、県道の東側への歩道の設置と、交差点の南北方向への右折レーンの設置を盛り込んだ設計案を作成しまして、地元説明会を複数回実施するなど、地域の皆様との合意形成を図ってきたところでございます。
令和5年度からは用地買収に着手し、現在までに、交差点付近を中心に、面積ベースで約6割の用地買収が完了するなど、事業はおおむね順調に進捗している状況です。
今後は、交差点付近にある電柱などの支障物の移転を進めるとともに、残りの用地買収を進め、令和8年度には、交差点部の見通しの改善を図る工事から着手したいと考えております。

〇大和 勲議員  部長、端的に説明をいただきましてありがとうございました。
今回、ポイントが大きく2つあるかなと思いますけれども、まず右折帯を造りますよということで、私はおっちょこちょいなので、北側から来る右折帯は造るんだというふうに思っておりましたけども、今、部長の答弁でいいますと、南側から来る車線についても右折帯を造っていくというのが、私、今日はよく理解ができました。
それともう一点は、この小学校西門から出て、こちらの歩道を整備して、子どもたちの安全を確保しようということであります。地元の茂呂小学校というのは、今、伊勢崎市内でもトップクラスの人数の子どもたちが通っておりまして、そういった意味では、非常に子どもたちの安心・安全を守っていくためにも有益な事業じゃないかなと思っております。
また、面積ベースも、去年質問しましたけど、そのときと比べて2割進んでいるということでありますので、ぜひこれからもよろしくお願いしたいのと、1点だけ要望させていただきますと、今の歩道なんですけども、大分歩道の部分はセットバックしてあったり、様子が見えていますので、子どもたちの安心・安全という意味では、先行してできるようでしたら、ここをぜひ先にお願いができればありがたいなという要望をさせていただきまして、(2)に移りたいというふうに思っております。
次に、県道伊勢崎本庄線、堀口町交差点についてお伺いしたいと思います。
今日、図面を用意しませんでしたけれども、このことにつきましては、今日お越しの歴代の区長さん方に御尽力をいただきまして、平成 31 年に、交差点付近の関係者の同意をいただいて、同意の印もいただいて、改修の要望を地元の土木事務所に提出をしたということであります。その後、私のほうで、令和元年 11 月の一般質問でも取り上げました。
令和5年には、今日も来ていらっしゃいますけれども、当時の区長さんが交通量調査もしていただきまして、自主的にそれもしていただいて、データも土木事務所に提出をしたと。そして、これらの熱意が届きまして、今回策定された県土整備プラン 2025 に、令和 11 年度までに着手予定の事業として掲載されました。
このプランに掲載されることがスタートだと思っておりますけれども、本日は地元から多くの方々も傍聴に来ておりますので、今後の取組についてお伺いしたいと思います。

〇宮前勝美県土整備部長  お答えいたします。
県道伊勢崎本庄線と県道綿貫篠塚線が交差する、今御説明ありました堀口町交差点ですけれども、こちらにつきましては、自動車交通量が多く、近隣にある伊勢崎市名和小学校の法指定通学路となっているものの、歩道が整備されておりません。また、交差点に右折レーンがなく、主要渋滞箇所として特定されておりますことから、歩行者の安全確保と交通渋滞の解消が必要であるというふうに認識しております。
このような状況を踏まえまして、本年4月からスタートした県土整備プラン 2025 では、堀口町交差点を、議員からも御説明ありましたが、交差点改良事業として着手予定の事業に位置づけたところであります。現在、群馬県では、児童が安心して通学できる環境を確保するため、法指定通学路上にある交差点の改良や、法指定通学路の歩道整備を重点的に推進することとしております。
伊勢崎市内におきましても、先ほど御答弁させていただいた茂呂町二丁目交差点の交差点改良ですとか、県道伊勢崎大胡線波志江町工区など2か所で歩道整備を実施しているところでございます。
事業化に当たりましては、歩行者や自転車の交通量や交通事故の発生状況などを考慮した上で、優先順位をつけて進めているところであります。地元の関心も深い、この堀口町交差点につきましては、今申し上げた整備中の事業箇所の進捗状況ですとか、当該交差点の沿線地域の合意形成の状況を踏まえながら、先ほど皆さん同意しているようなお話を伺いましたが、もう一回確認させていただきながら、着手時期を検討してまいりたいというふうに思っております。

〇大和 勲議員  ありがとうございます。
まず県土整備プランに載せていただいたということで、大変地元も喜んでいますし、いろいろな絡みもありますけれども、市と協調事業というか、市のほうが、その交差点よりさらに西に名和幹線というのを造っていまして、この間、部長と事前に打合せしたときにお示しした幹線でありますけども、あの道路が完成をすると、やはりこの堀口町の交差点が渋滞をすると。
ですから、この改修工事と併せて、市のほうは名和幹線を旧 354 まで伸ばしていきたいという意向がありましたので、これは同時並行で進んでいただくことが、地域の渋滞の解消にもつながるし、安心・安全にもつながるのかなと思っていますので、今後も、伊勢崎市とも、その関係も含めて協議しながら、また部長のほうに、また地元にもお願いをしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
続きまして、3問目に移りたいというふうに思っております。ナショナルサイクルルートの指定についてお伺いしたいと思います。
この質問につきましても、私、以前取り上げておりますし、また、友党公明党の水野議員も、かねがねいろいろな部分で発言しておりまして、令和5年の9月には、知事にこのことについてお伺いをしたということでありまして、そのときの知事の答弁の論点は、1つは、この指定にはおおむね100 キロの区間が必要なので、下流県である埼玉県などの関係機関との協議が必要であること、そして、これとは別に、県内で完結するルートも検討に着手したということ、それと、民間の盛り上がりもポイントとなるので、官民連携による協議会の設立に向けて、県土整備部に指示をしたということでありました。また、県が目指しているリトリートの聖地とどう結びつけられるかと、このような論点だと思っております。
私も、水野議員の質問の後に、産経土木常任委員会でその後の進捗をお伺いしましたけれども、令和6年3月の道路管理課の交通安全対策室長からは、埼玉県との協議を令和5年から開始して、群馬県と埼玉県が連携してナショナルサイクルルートの指定に向けて取り組むことに埼玉県から合意を得たということでございましたので、大変このことはよかったかなというふうに思っています。
また、県土整備プランや、また、群馬県自転車活用推進計画についても、このナショナルサイクルルートの指定について記載がありましたので、今後の取組についてお伺いしたいと思います。

〇宮前勝美県土整備部長  お答えいたします。
群馬県では、県内を代表する自転車道である利根川自転車道を核としたルートをナショナルサイクルルートとして指定するための取組を積極的に進めておりまして、議員からもお話ありましたように、県土整備プラン 2025、それから第2次群馬県自転車活用推進計画にも位置づけているところでございます。
ナショナルサイクルルートの指定には、まずモデルルートへの登録が必要でありまして、その登録要件は、複数の自治体にまたがるルート設定であること、それから官民連携による協議会の設置の2点が求められております。その上で、このモデルルートの中からナショナルサイクルルートに指定されるためには、御説明ありましたけれども、おおむね 100 キロ以上の延長がある魅力的なルートであることなどのさらなる要件を満たす必要があり、最終的には国土交通大臣によって指定が行われる仕組みとなっております。
まず、群馬県内の利根川自転車道の延長が約 39 キロメートルで、延長の要件を満たしておりませんので、桃ノ木川サイクリングロードなど、他の自転車歩行者専用道と連携して、県内で完結するルートを検討してまいりました。しかしながら、利根川自転車道と平行するルートとなっており、周遊ルートとして設定しづらいことや、観光資源の多様性の観点からも、ナショナルサイクルルートとして要件を満たすことは困難であると現時点では判断しております。
そこで、より広域の観光施設との接続や一層の集客力の向上が見込まれる利根川下流都県と連携を図ることで指定要件を満たす、こういう検討を進めているところでございます。ナショナルサイクルルートの指定に向けて連携することで合意しました埼玉県との調整に加えまして、利根川自転車道の下流にある東京都の江戸川自転車道と接続することで、延長は約 170 キロメートルに達し、日本を代表するリバーサイドのサイクルルートになり得ることや、東京近郊の観光施設や交通結節点とのアクセス性も向上しますことから、新たに東京都とも調整を開始したところであります。
また、官民連携の協議会の設立に向け、現在、前橋市や伊勢崎市など沿線の自治体と協議を進めているところであり、今後は観光分野も含め、関連する民間団体にも参加を呼びかけていくこととしております。
引き続き、関係自治体や民間団体と連携・協力を図りながら、ナショナルルートの指定を目指し、まずはモデルルートへの早期の登録に向けて取り組んでまいりたいと考えております。

〇大和 勲議員  ありがとうございます。
距離の関係もあるので、今日の答弁では、東京都とも協議を開始していただいたということであります。
それと、いろいろ関係者がいらっしゃるということでありますけれども、群馬県のサイクリング協会の会長は星名議員が務めておりますので、そういった意味でも、しっかりと民間とも連携ができるんじゃないかなというふうに思っておりますので、今ナショナルサイクルルート、たしか6道路あるかと思いますけど、モデルルートは 100 件近いものがもう上がっているということでありますので、早ければ早いほど価値があるというのはおかしいかもしれませんけど、やはり目新しいかなと思っていますので、ぜひ、いろいろあるかと思いますけど、スピード感を持って取り組んでいただければありがたいと思っております。
次に、ガーデンツーリズムについて質問をしていきたいと思っております。
今、花の季節で、大変すばらしい花が見られるというところでありますけれども、このガーデンツーリズム、季節の花でつながる北関東花回廊についてお伺いしたいと思います。【資料④提示】
パネルが示していますとおり、群馬、栃木、茨城、こちらの北関東道、また、電車を使いながら、いわゆる庭園を楽しもうじゃないかということで、登録制度ができまして、これに今回登録ができたということであります。
先般、この3県で構成されております自民党の北関東観光振興議連に、私も群馬県の議連の幹事長ということもありましたので、松本基志議員、秋山議員、水野喜徳議員と参加をしてきまして、このことについては3県で取り上げていこうということで提案をさせていただいて、了承いただいたところであります。
ぜひしっかりと、このガーデンツーリズム、利用すべきだなというふうに思っておりますので、現状の取組と今後の予定について、ちょっと早足でお願いしたいと思います。

〇宮前勝美県土整備部長  ガーデンツーリズム登録制度に若干触れさせてもらいますけれども、庭園文化の普及を図ることなどによりまして、魅力的な体験、交流を創出する取組を支援するものということでありまして、御説明ありましたけども、本年4月 26 日には、群馬県と栃木県、茨城県の北関東3県にある民間の庭園管理者や公園の公園管理者などで構成される北関東フラワーパークライン協議会が策定した、季節の花でつながる北関東花回廊の計画が登録されたところでございます。
この計画では、群馬県の公園等4施設と茨城県の4施設、栃木県の6施設の、今紹介されておりますけども、計 14 施設の連携により、花と緑あふれる公園が一体となった花回廊を形成し、さらに地域の食や観光、宿泊とも連携することで、ダイナミックなツーリズムを実現して、北関東地域全体の活性化へつなげるものであります。
現在、本協議会におきまして、花回廊の魅力を発信するホームページの開設ですとか、各種施設、周辺の高速道路サービスエリアでのデジタルサイネージやポスターの掲示などを行っているところでございます。このほかの取組として、周遊スタンプラリーですとか、季節ごとのモデルルートの提供などが計画に位置づけられておりますが、詳細については今後検討することとされております。
群馬県としましては、この取組が北関東3県の観光誘客の促進や地域の活性化に寄与するものと考えており、引き続き、3県連携を図りながら支援をしてまいりたいと考えております。

〇大和 勲議員  ありがとうございます。
これにつきましては、取り組み始めたということでありまして、一応、栃木、茨城の自民党の県議団からも、定例議会でこのことについて積極的に取り組んでもらいたいという質問をしようじゃないかという形になっていますので、各県の動きも出てくると思いますので、ぜひ協議をしていただいて、せっかく登録していただきましたので、花で心も落ち着くということもありますし、魅力もありますので、ぜひこの活動で地域が潤うことをお願い申し上げまして、質問は終わりにしたいと思います。御協力ありがとうございました。
生活こども部長、お願いします。

〇井下泰伸議長  生活こども部長、答弁席へ。

(富澤恵子生活こども部長 登壇)
〇大和 勲議員  それでは5項目め、保育士等の配置の充実についてお伺いしたいと思います。
今年1月8日、自民党県議団と知事との政策懇談会が行われました。知事からは、令和7年度の予算編成の大きな方向性が示されまして、その1つが、こどもまんなか推進を行っていきたいというコメントがありました。
その後、各議員から発言があって、私からは、このこどもまんなか推進を行うためには、国の動向に連動して、1歳児保育の充実、つまり保育士の配置を増やすべきではないかと発言をさせていただきました。
その後、具体的な予算が編成をされて、今年度はこどもまんなか推進&新産業創出加速予算となりました。今年度の重点施策の1項目めは、こどもまんなか推進を挙げていただいていることに関して、子ども関係の仕事に携わっている立場からも、知事並びに関係者に大いに感謝を申し上げる次第であります。
また、並行して、子育て当事者の若手職員で構成するチームを中心に、子育て圧倒的№1を目指して、こどもまんなか推進プログラムも策定し、これを実施するための新規・拡充の事業数として48 事業、予算総額は 73 億 5,000 万円を計上していただきました。
そして、その具体的な1つの事業が、国の基準を上回る、1歳児保育における園児4人に対して保育士1名の保育士配置を行う園に補助をする部分でありまして、1億 3,500 万円余が計上されました。このことは、我々自民党団体政調会において、県の保育協議会や日本保育協会群馬支部から強く要望もいただいた案件でありまして、大変うれしく思っているところであります。
また、この事業の要件として、私がこの議場で再三取り上げている、自主性、積極性、自己肯定感の醸成などを含む非認知能力育成と、障害者、外国人を含む多様性を包摂するインクルーシブ教育に取り組むことが要件になっています。
そこで、この事業の目的や制度設計についてお伺いしたいと思います。

〇富澤恵子生活こども部長  お答えいたします。
共働き世帯が増加する中で、多くの親が育児休業から復職する1歳児の保育ニーズが高まっております。県内では、令和6年4月時点で、1歳児の 63%が保育所等に入所しておりまして、5年前と比較すると 10 ポイント伸びている状況にございます。
1歳児は、自我が芽生え、言葉や運動能力も急速に発達するなど、心身ともに大きく成長する大切な時期でございます。この時期におけます特定の大人との深い関わりは、自己肯定感など、子どもの将来に大きな影響を与える非認知能力を育むということにつながるというふうに認識をしております。
また、行動範囲が広がることによる子どもの安全確保も重要でございますため、保育士による細やかな気配りと手厚い見守りが不可欠となっております。
このような中、群馬県では、従前から、1歳児の保育士配置について、国の配置基準であります子ども6人に対して保育士1人、いわゆる6対1を上回ります5対1を実施する保育所等に、県単独で人件費の一部を補助してまいりました。
さらに、県では本年度から、国が、職員の平均経験年数十年以上などを要件といたしまして、1歳児の保育士配置5対1を実施した保育所等に新たな加算を設けたことを捉えまして、群馬県独自の取組といたしまして、国の加算措置に上乗せし、4対1を実施する場合の人件費の一部を補助することといたしました。実施の時期につきましては、保育所等における人材確保等の準備期間等を考慮いたしまして、本年 10 月から開始といたしました。
拡充の目的といたしましては、保育士が子ども一人ひとりと触れ合う時間を増やすことで信頼関係を深め、子どもの自己肯定感や情緒の安定といった非認知能力の育成、そして多様性を認め合う豊かな人間性を育むインクルーシブ保育を一層推進することでございます。これらの取組につきましては、保育所等において日頃から実践されているというふうに認識しておりますけれども、今回、補助の要件に加えることで、保育所等におけるさらなる取組を後押ししてまいりたいと考えております。
また、 人員増によりまして、 保育士の働く環境を改善し、 負担軽減や離職防止を図るとともに、保育の質の向上によって、保護者の安心感を高め、仕事と子育ての両立を支えるという狙いもございます。
なお、国の5対1加算の要件を満たせない施設に対しましては、当面、現行の県単独5対1補助を継続いたしまして、保育サービスの低下を招かないよう配慮しております。
この事業は、昨年度策定いたしましたこどもまんなか推進プログラムの核の1つとなっておりまして、保護者や保育関係者の期待も高いというふうに感じております。今後も、市町村と連携をして、群馬県の子育て環境のさらなる充実を図り、誰一人取り残さず、全ての子どもと家庭が幸福を実感できる社会づくりに取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。

〇大和 勲議員  ありがとうございます。
私は、この配置基準の拡充、大変ありがたいなと。保育士も、より子どもたちに目が向きますし、また処遇の改善にもつながってくる。
それと、要件で非認知能力というのを挙げていただいたことは大変よかったんじゃないかなと思っていまして、この言葉は、知っている方もいますけれども、どういうことなんだと実際に考えるいいきっかけになりましたので、広く捉えていただいて、今、園では取り組んでいるでしょうという答弁でありましたけども、一層これが、理解が深まるんじゃないかなと思っているところであります。
私もしっかりと、また業界の皆さんの声を聞きながら、保育の充実を図ることが保育士不足の解消にもつながってくるし、また、子どもたちのためにもなるし、保護者のためにもなる、そういう発想で、また1年間頑張りたいというふうに思いますので、部長、よろしくお願いします。
以上で終わりにしたいと思います。
続きまして、健康福祉部長、お願いします。

〇井下泰伸議長  健康福祉部長、答弁席へ。
大和議員、あと8分です。

( 國代尚章健康福祉部長 登壇)
〇大和 勲議員  よろしくお願いいたします。まあまあの時間が残せたのかなというふうに思っていますので、3項目、聞ければ聞きたいと思っています。
まずは、水道施設の老朽化及び広域化推進プランの進捗状況についてお伺いをしたいと思います。
水道管に穴が空いたりして、そういったニュースが頻繁に報道されております。全国各地で水道管の老朽化による冠水が発生しておりまして、この原因は、高度経済成長期に敷設された水道管が一斉に耐用年数を迎えていることに加えて、人口減による収入減、技術者の高齢化や人材不足、自治体の財政難などで水道管の更新が進まないのが一因と言われております。
そこで、まず本県の水道事業の管路の老朽化率についてお伺いしたいと思います。

〇國代尚章健康福祉部長  お答え申し上げます。
議員御質問の管路の老朽化率、すなわち 40 年を超えて使用している水道管の割合についてでございますけれども、国の水道統計によりますと、令和4年時点で、群馬県の上水道及び水道用水供給事業が管理する管路における老朽化率は 18.1%となっているところでございます。

〇大和 勲議員  本当に端的にありがとうございます。
次に、経年化による老朽化対策であります県の水道広域化推進プランに基づく取組、進捗状況についてお伺いしたいと思います。
今、部長の答弁では、老朽化率は 18%というような答えがありました。また、冒頭申し上げました人口減による収入減、技術者の高齢化や人材不足、自治体の財政難など、それらを解決する手法の1つとして水道事業の広域化が期待されておりまして、県は、令和5年3月に、群馬県水道広域化推進プランを策定しました。
そこで、このプランに基づく取組、進捗状況についてお伺いしたいと思います。

〇國代尚章健康福祉部長 お答え申し上げます。
水道は生活に欠くことのできないインフラでございますが、先ほど議員からも御指摘ございましたとおり、水道管をはじめとした施設の老朽化に加えまして、人口減少などに伴う水需要と料金収入の減少、事業を担う職員の不足など、近年、様々な課題が浮き彫りとなっております。
議員御指摘の群馬県水道広域化推進プランでございますけれども、このような課題に対応するために、市町村区域を越えた水道事業者の広域化を推進し、強靱かつ持続可能な水道事業を確保することを目的に、令和5年3月に策定したものでございます。
このプランにおきましては、群馬県内を5つの圏域に分けまして、圏域ごとに水需要や水道施設の耐久性、水道事業の経営状況などについて、現状と将来見通しを分析した上で、広域化に向けた具体的な取組内容などを掲げております。
このプランに基づきまして、これまで広域化に向けた協議の場を圏域ごとに設置いたしまして、意見交換や情報共有を図ってまいりました。また、広域化の足がかりとして、業務の効率化を図るために、例えば工事に関係する申請様式を統一するとともに、今後、共同発注の推進に向け、仕様書についても統一化を行っていくこととしております。
以上でございます。

〇大和 勲議員  ありがとうございます。
いろいろな取組がありますけども、まずソフト事業ということで、そういったことから取り組んでいきたいという話でありました。何といっても、人材がいない、お金がないということでありますので、この広域化というのは、ぜひ県が働きかけをしていただかなければいけないというふうに思っておりますけども、最後に、しかしながら、この広域化がなかなか進んでいない印象もありますけども、県としての課題、そして、それを踏まえた今後の取組について、最後お伺いしたいと思います。

〇國代尚章健康福祉部長  お答え申し上げます。
今後、 市町村区域を越えた水道事業者の広域化を進める上では、 大きな課題になりますのは、水道事業者間の水道料金の統一、あるいは広域化に伴う事業者間での財政負担の在り方でございまして、これには住民への丁寧な説明も含め、市町村間での調整が必要となってまいります。このため群馬県といたしましては、事業統合を広域化の最終的な目標としつつも、先ほど申し上げました工事に関係する申請様式の統一を手始めに、段階的に広域化を推進していきたいと考えてございます。
具体的には、まず消毒液等の薬品の共同購入や、管理点検業務、情報システムの共同発注などを行い、次のステップとして、施設の共同設置・共同利用といったハード面での連携を図り、最終的に事業統合を目指していきたいと考えております。
引き続き、 群馬県水道広域化推進プランに基づきまして、こうした取組を着実に進めることで、水道事業者の広域化を推進し、将来にわたり、安全で良質な水道水が県民に供給されるよう努めてまいります。
以上でございます。

〇大和 勲議員  ありがとうございました。
時間もちょうど残っておりますので、この県がつくりました水道広域化推進プラン、これに基づ いて進めていただいているということでありますので、しっかりとプランができていますので、これをどう進めていくかというのがこれからの課題でありますし、今、部長答弁がありましたソフトの部分、薬品ですとか会計システム、台帳の整備、こういったこともしっかりと連携をして進めてもらいたいなというふうに思っています。
5圏域に分かれているということでありますので、その中でも財政力や人材があるところというのが限られていると思いますので、ぜひそことうまく連携をしていってもらって、5圏域の中でも、旗振り役というか、引っ張っていただける自治体をつくっていくことが重要じゃないかなと思っております。
それともう一点は、この水道管に対する、掘らずに検査する仕組みというのが徐々に整ってきているということでありまして、費用は従前の 30 分の1なんだというようなことも書いてありました。
また、今日の日経新聞には、上下水道を、しっかり国の予算を出して、これをやっていきたいということもありましたので、有効的に国の補助金を使いながら、また県の旗振り役、大変重要かなと思っています。
最後に、この水については、皆さんも思っていると思いますけども、国のほうは厚生労働省から国交省に移ったということでありまして、水質のほうは環境省に移っているということでありますので、県のほうも、この組織を見直すということも、この機会、いいことかなというふうに思っていますので、その辺も要望を申し上げまして、私の質問は終わりにしたいと思っています。
部長、ありがとうございました。
以上で一般質問を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。(拍手)

〇井下泰伸議長  以上で大和勲議員の質問は終わりました。

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