産経土木常任委員会での質疑 平成28年12月7日(水)
離職者等再就職訓練について
大和副委員長
離職者等再就職訓練について、就職率が全国1位となった理由は何か。
坂庭産業人材育成課長
労働局やハローワーク等と連携しながら、県内の求人・求職ニーズに沿った訓練コースの設定に努めたほか、本県独自の就職支援として、訓練期間の後半に就職活動日を設けて、ハローワークで就職相談等を実施したり、訓練終了後も3ヶ月間、委託先機関が毎月1回以上未就職者への面談指導を実施するなど、きめ細かな就職支援に取り組んだ結果であると考えている。
大和副委員長
訓練内容と関係のない職種に就職してしまう職業訓練のミスマッチについて、本県と全国の状況はどうか。
坂庭産業人材育成課長
平成27年度は就職者のうち約9割が訓練に関連する職種へ就職している状況である。なお、全国は約7割である。
大和副委員長
訓練コースで人気のあるコースは何か。
坂庭産業人材育成課長
事務スペシャリストコースは応募者が多く、応募倍率が2倍を超えることもある。
大和副委員長
コースを増やす取組はしているか。
坂庭産業人材育成課長
各県の定員数は国から示されることから、コース設定も含めて労働局と協議しながら毎年検討を行っている。
ニート自立支援について
大和副委員長
ニートは県内にどのくらいいるのか。
田中女性・若者就職支援室長
若年無業者、いわゆるニートとは、15~34歳の若者で、就業・求職活動をしておらず、家事も通学もしていない者をいう。ニートの数は、平成24年就業構造基本調査によると、全国で約61万7,000人、県内で約8,700人と推計されている。
大和副委員長
ニートの自立支援の内容について、説明していただきたい。
田中女性・若者就職支援室長
ニートの自立支援については、厚生労働省委託事業の「地域若者サポートステーション」が、前橋市と太田市に設置され、相談・訓練・就労体験などの支援が行われており、県も連携して支援に取り組んでいる。具体的には、臨床心理士を配置して、心理カウンセリングを行ったり、簡易な職業トレーニングを行ったりしている。
大和副委員長
地域若者サポートステーションの登録者数はどのくらいか。
田中女性・若者就職支援室長
平成27年度の新規登録者数は162人、利用者数は延べ5,320人、就職決定者数は109人となっている。
大和副委員長
支援策の周知にどのように取り組んでいるか。
田中女性・若者就職支援室長
教育機関を含めた「群馬県若者自立支援ネットワーク会議」において高校中退者への周知について協議を行ったり、ジョブカフェ等の相談者のうち支援が必要な方は「地域若者サポートステーション」につなぐなどしている。今後も引き続き周知に努めていきたい。