研修「全国市議会議長会研究フォーラム」
【全国市議会議長会研究フォーラム IN旭川 研修レポート】 大和 勲
日時:平成25年7月10日(水)・11日(木)
場所:旭川市民文化会館
今回のプログラムは
・1. 基調講演 「地方議会改革」 西尾 勝 氏
・2. パネルディスカッション 「住民自治の実現と地方議会への期待」
コ―ディネーター 宮脇 淳 氏
パネリスト 片木 淳 氏・大山 玲子氏・人羅 格氏・三井 幸雄氏
・3. 課題討議「政務活動費を考える」
コ―ディネーター 江藤 俊昭氏
報告者 斉藤佐知子氏(函館市議)・江原 和明氏(宝塚市議)・鈴木 弘氏(熊本市議)
コメンテーター 橋本 勇氏(弁護士)
1.について
【フォーラム会場】
基礎自治体の市町村議会の議員の顔触れは、各界各層の住民を出来る限り均等に、代表していることがとりわけ強く望まれる。
しかし現実には、性別・年齢・職種の点で著しく偏っている。すなわち、男性が圧倒的な多数を占め、高齢層に偏り青壮年層が少なく、職種ではサラリーマンで議員を兼職している人が著しく乏しい(本市も同様な傾向)。これを改める方策としては、①議会運営方法の見直しと、②広い意味の選挙制度の見直しが必要である。長期課題としては、議員が個別利益の仲介斡旋活動からの脱却が挙げられる。
すなわち、仲介斡旋行為が法令に基づいて中立公正な事務処理を義務付けられている職員の行政行為に対して、権力を背景にした横暴な行為であってはならない。それ以上に厄介なのは、住民・国民の側がそうした尽力を議員に期待している傾向があることである。
政治の任務・議会の任務は、個別利益を超えた普遍的なルールを制定改廃することである。同じ問題を抱えているすべての人々を公平に救済する解決策を考えだすのが政治家の任務である。個別の案件をこのルールに即して判断し処理するのは行政の任務である。
2.について
全体的には、議員・議会に求められているのは「見える化」と「情報提供・共有」であると今回の討議や、いままで幾つかの研修会に参加して改めて思った。そのためのツールが議会基本条例であるが、条例があるなしでなく日頃から上記の2点について意識する必要がある。「見える化」は、議事録の公開(本会議・委員会について伊勢崎市議会実施済み)や政務調査費(今年度から政務活動費)の公開(伊勢崎市実施済み)や会派の広報誌の発行(所属している伊勢崎クラブ年2回発行済み)などである。議員に求められているのは、個人のホームページの開設や市政活動報告書の発行、市政報告会の開催などである。
個人的には、HP開設済みであり、サイト内に毎日の活動を記入するブログのコーナーや、活動報告として過去の一般質問と市長答弁については全て公開済みになっている。また、研修報告や視察報告も行っている。併せて、市政報告会は毎年度9会場で実施しており、市政報告書も年2回発行している。今後も「見える化」に努めていきたい。「情報提供・共有」についても、市政報告会にて質疑の時間を設けたり、HP上で意見を受けたまっている。
また、各種行事などにも極力出席し市民の皆様から意見を聞く姿勢を心掛けたい。いづれにしても、市民の方は、議会・議員が何をしているか・そしてその活動によってどう変化があったか(生活が向上した・便利になった・将来の不安が解消されたなど)を求めている。併せて、自分達の意見を取り入れて(聞いて)どうなったかに関心があると思う。議会・議員がいて「良かった・ためになっている」と思われないと存在価値がなく、議員定数の削減・報酬の削減という流れになってくると感じる。今後も一層、議会・議員の「見える化」・「情報提供・共有化」を図れるよう活動しなけらないと、改めて感じたればな。
併せて、政策立案・提案力(現状は、議員提案条例の策定という方向でなく、一般質問などを通じて提案したい)も付けて行きたいと思う。
3.について
【課題討議】
政務活動費については、①市民と議員の感覚(議員として当然活動費になると思う支出が、市民にとってはとんでもない。というケース)が違う。②政務活動費の収支報告だけでなく、この活動費を使ってどのように実績・変化・改善・効果があったかを報告する。③第3者に評価してもらう。ということが大切である。市民感覚・経費対効果・透明性を常に心がけ、政務活動費を活用したい。
この事業は、北海道内全域の1次産業者と札幌市内の2・3次産業者をマッチング(出会いの機会を創出)させ、商品開発を行うものである。この事業では、道内の産物の収穫時期が異なるため随時申し込み(通常は申し込み締め切り日があるケースが多い」になっている点が、特徴として挙げられる。また、6次産業活性化というと、1次産業者が一気通貫で、2・3次産業まで行うイメージがあったが、今回の様なケースもあることを知り勉強になった。
札幌市 行政視察 「6次産業活性化推進補助事業」について
7月12日(金)
【札幌市行政視察】
【札幌市役所玄関前 会派のメンバーと】
この事業は、北海道内全域の1次産業者と札幌市内の2・3次産業者をマッチング(出会いの機会を創出)させ、商品開発を行うものである。この事業では、道内の産物の収穫時期が異なるため随時申し込み(通常は申し込み締め切り日があるケースが多い」になっている点が、特徴として挙げられる。また、6次産業活性化というと、1次産業者が一気通貫で、2・3次産業まで行うイメージがあったが、今回の様なケースもあることを知り勉強になった。